プロでない店員多いこの頃は財布の紐も堅くなり行く
着たい服捜し求めて一日を費やすことの虚しさを知る
次々と花火が上がる空仰ぐ梅雨の晴れ間のひとときなれば
レポートに取り組む部下の眼差しは凛々しさ帯びて未来を見てる
梅雨寒の一日なれば白衣など羽織りて部下に指示などをする
花菖蒲花刻に逢う難しさ素知らぬ顔で咲き競いたり
梅雨寒の空を明るく照らすよにサボテンの花開いておりぬ
懐かしい作家の本を傍らにのんびり過ごす休日の午後
群青の中に仄かに浮かぶ厳島回廊にさす月のささやき
夏至の夜の時間の流れゆるやかに眠りに誘う優しい調べ
2002年06月20日(木) |
『恵みの島〜星のつぶやき』 |
屋久島の夏の海など思いつつ流れる曲の世界で遊ぶ
柔らかい色鉛筆で描いたよに夕焼けの空微妙に染まる
2002年06月18日(火) |
『ジェット・ストリーム』 |
昨日今日重なる刻のはざまにて翼を広げ夢に羽ばたく
夏草に怯える我の左眼は早くも痛み覚えておりぬ
いつまでも走り続ける夢を追う男の顔は凛々しさを増す
雨の音夢の中まで入り込みやむこともなし休日の朝
雨が降る気配を知らせ匂い立つ青葉の色を心に留める
梅雨寒の空を仰いで思うことリーダーという自覚が欲しい
手間貯金ばかり増えてる少数が精鋭なのが救いだけれど
梅雨入りの灰色の空眺めつつ調査結果の分析急ぐ
強い風吹く窓の外眺めつつ明日の仕事の段取りをする
風の音激しく我を揺らすよな気分が続くスランプ間近
窓開けて風を呼び込むひとときの清しき気持ち保ちたいけど
百合の花開いて香るひとときをいとおしみたい心地続きぬ
リーダーになれる資質もなきものを育てるのかと部下のため息
精度増す作業のために終日画面を見つめため息をつく
とりあえず引き分けたよな心地して受ける人事に不満も募る
ひとしずく水の流れをおもうときふと穏やかな顔に戻りぬ
花火果て潮の香強く残りたるどうやら明日は雨になるらし
2002年06月01日(土) |
『サタデー・ウエイティング・バー』 |
週末の麻布の街にあるというバーで織りなす人間模様
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