真夏日の続いて今日も熱帯夜涼しく過ごす術を探して
酷暑でも作業は続く延々と流れ作業で言葉少なく
肌を刺す寒さの部屋で終日資料を探し難行苦行
夏の闇深みを増していくほどに憂いも増していくことを知る
透明な夏の空など眺めつつ読みたい本を探し出してる
とりあえず人の確保はできたけどどうする気なの書類の山を
ひたすらに仕事に励むふりをして口は利かない集中モード
新人のフォローのための残業もいつまで続くこの暑い中
柔らかい茜に染まる山の端の彼方に幸があることを知る
青い海恋しがるよに泣いている青いイルカのウィンド・チャイムよ
じりじりと照らす太陽容赦なくベランダ照らす午後のひととき
華やかな花火が果てる瞬間の静寂を知る空の色の深さよ
こだわりを持つことなんてないような軽薄短小東京暮らし
金では買えないものもあることを伝える本に想うことなど
フランスの水源想う暑い日の喉を潤すコントレックス
台風の最中も来る検索の依頼に雨の加減眺めて
夕空にかかる三日月笠かぶり台風近いことを告げてる
台風の近づくことを告げながら風が行き過ぐビルの谷間を
けだるさに身を委ねつつ来週の仕事を想う週末の午後
波のよに流れる音に遥かなるハワイを想う夜のひととき
台風が汚れをみんな運び去りはるかな富士も顔を覗かす
台風の近づく音を感じつつ仕事に励む日の長さかな
夏風邪を押して確認急ぎたる書類の山は少しも減らず
熱帯夜早くもめぐりこれからの日々の辛さが思いやられる
七夕の飾りが揺れる街角に願いが揺れる風の強さよ
2002年07月06日(土) |
『ウォーター・フォール』 |
滝音が聞こえるような絵の前でしばし言葉をなくしておりぬ
短冊に異動を願う我がいて七夕まつり始まること知る
体温の低いオトコの生返事殴ってみたくなることもある
真夏日のけだるい空気流れてる午後のひととき疲れも増して
寝不足の部下を抱えて仕事する試験間近の今日この頃は
文月の空に投げたき想いなど抱えて進む日々の仕事よ
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