擬似ツアー - 2005年10月31日(月) 金曜の夜からR3-N7の東京ツアーに同行し、今朝10時半に帰宅。 あまりにも疲れすぎていて、体の調子も最悪だが、この3日間はほんとに楽しい日々だった。 いろいろな人にお世話になりつつ、ツアーがどのような形で行われているか直に体験することができ、とてもよかったと思う。 とにかく今は寝たい。 後日なんらかの記録を残そう。 - オールドリベラル - 2005年10月25日(火) 学校でK社(『金曜日』とか『お昼』なんて雑誌を出している出版社)の説明会に出る。 内容的には人事部長が会社の説明や業界の話をする感じだったが、狭い会場に200人ぐらいの人が入り、なんだか苦しい1時間半。 というか、もし仮にこの200人全員がエントリーした時点で倍率が10倍というのが恐ろしい(本番は軽く100倍を越えるはず)。 まぁ、こんな大手に受かるはずはないし、もっと小さいところでやりたいという思いもあるから、いい経験にはなった。 最近、時間がない、という類のことばかり書いている気がするが、その時間のなさというのは、はたして同世代の人間と同程度のものなのか、と思ったりする。 自炊をしたい。 いい加減、99shopで大盛りご飯(250g)と惣菜を買うのをやめたい。 まずは米だ。 東京遠征が終わったら絶対に米を買う。 ゼミの発表の準備がなかなか進まないが、今日の政治思想史の講義で出てきたイギリスのオークショットの議論はなかなか興味深かった。 以下引用。 「往々にして「貧民」「プロレタリアート」「大衆」は“欠落個人”の集団であるが、“欠落個人”とは本来、特定の階級・社会集団に自動的にあてはまるものではなく、何よりも個人生活を維持する能力の欠如と、共同体の庇護を切望するその気質、冒険や自己定立のリスクよりも実質的満足を選好する気質によって特色付けられる」 引用のなかでは触れられていないが、彼は福祉国家を猛烈に批判している。 それは、結局のところ福祉国家というものは、他者に依存しないと生きていけない人間を、必然的に自分を守ってくれる庇護者に向かわせ、ナショナリズムを増幅させるからである。 何だかこれはものすごく極論な気がするが、現在の社会の思潮、たとえば子供が産めないのは国からの助成金が少ないからだ、みたいな安直な思考を考え直すためには結構重要な気がする。 - 短い秋 - 2005年10月24日(月) 一段と寒い。 段ボールの奥にしまっていたコートを出す。 今日はバンドの練習。 スタジオの時間になっても誰も来ず、若干キレそうだったが、練習はあいかわらず楽しかった。 12月のライブに向けて、ちょっとずつだけど演奏が上手くなってきて、なんだか嬉しい。 問題はまだ1曲しか持ち曲がないことで、なんとかあと2曲は作らなきゃ、と言いつつなかなかできない。 今日やろうとした曲も、もろにEurichだった(ある意味すごいが)。 でも、とにかくいいイベントにできたらなぁと思う。 - 解決したのは時の流れではなかった - 2005年10月23日(日) 昨日は誕生日だった。 ポストを見てみたら、水色の封筒が入っていた。 差出人は「トングーfamily」。 その場で封を開けると、中には家族全員のメッセージが書かれたバースデイカードが入っていた。 もう、泣く以外に何もできなかった。 中学の頃、うちの家族は崩壊寸前だった。 深夜、食器が割れ散る音で目覚めたことが何度もあった。 思い出したくない出来事がいっぱいある。 でも、それから何年も経って、家族に平和が戻って、こうして僕の手もとに手紙がくるなんていう出来事が起こってしまうことに、僕は胸いっぱいの幸福を感ぜずにはいられなかった。 「23才にもなって言い訳ばかりで」というWe Are!の歌詞が、何の比喩でも想像の世界の格言でもなく、現に自分の置かれた状況をそのまま反映していることに、今の僕は後ろめたさではなく、なんだか希望を感じて、また今日を終わる。 - throw alarm clock - 2005年10月21日(金) 朝からバイト。 今日は北区、下京区の大型ゴミ回収。 木製の家具などを収集車に詰め込んでいると、木材が割れる音でいいものなのか安物なのかがすぐわかる。 バイト後、図書館で勉強。 ゼミの発表まで3週間を切った。 テーマは前回の延長線で「自己決定」について。 主戦場はやはり医療現場における自己決定だが、今回はロールズの正義論、デリダの脱構築あたりの議論も絡めてやろうと模索中。 が、いかんせん時間がない。 今月末は東京に行くことになったし、うまい具合に時間をみつけてやらなければ。 それにしても、時間がなさすぎる。 気づくのがことごとく遅いのが原因にちがいないが、どんどん時間遅れになってしまう。 - 瞼のむこう - 2005年10月19日(水) 最近、ずっと天気がよい。 あまりにもやらなければいけないことが山積していて、息が詰まる。 でも、それは数ヶ月前に感じていた暗鬱な閉塞感みたいなものとはちがって、だいぶ希望に溢れたものな気はしている。 しばらく頭の中から消えていた就職のことを考え、就職関連のメルマガを2つ登録することにした。 hotmailには「就職」という名のフォルダも作った。 やりたい仕事のことを考えると、就職場所は必然的に東京になってしまうのだが、しかし、ここ最近はずっと京都に住んでいたいなぁという思いの方が強い。 それは、もちろん住環境としてここが優れているからでもあるけれど、バンドをやったりイベントをやったりジンを作ったりしている中でできた関係をずっと維持していきたい、と思っているからでもある。 なんだかそれは「将来は野球選手になりたい」という小学生の夢と同レベルの話のような気もしつつ、しかしそれは人生何万回目かの分岐点のなかでも結構重要かつ目前に迫った分岐点の話である。 目を閉じれば、何事もなかったように時間はすぎていくが、じきに瞼の向こう側で思いっきり何かが振動していることに気づき、慄き、羞恥のあまりまた目を見開くことになるだろう。 - お好み焼をおかずにご飯を食べる - 2005年10月15日(土) 体が猛烈にダルい。 疲れが溜まっている。 家計簿をチェックしてみたら、半月で15000円も食費に使っていた。 たしかに、ここ数日は米がきれたせいもあって、ほとんど自炊をせずに既成品を買い、数年前であれば絶対に買わなかった余分なものをなぜか買ってしまっている気がする。 そう言えば、この間も衝動でなめたけを買ってしまったではないか。 スタジオ代とタバコ代がかさむ生活のなかで、なんとか食費は抑えていかなければ、今後の暮らしが厳しくなること間違いなし。 最近、myspaceをいじるのが楽しい。 なんとなくmixiに近い感覚はあるが、自分の憧れのバンドの人と直にコミュニケート(ってほど大げさなものでもないが)できるっていうのは、ほんとに素晴らしい。 - 区切られる - 2005年10月14日(金) 朝からバイト。 今日も粗大ゴミ回収。 仕事自体はそんなに疲れないが、寝不足で体がだるくなる。 バイト終了後、久しぶりに古本屋に行き、岩明均の『七夕の国』を大人買い。 帰宅後、速攻で読破する。 次は『寄生獣』か『EDEN』だな。 12月にやるイベントのことで、ここ数日はずっと頭をひねりっぱなし。 イベントのカラー自体は変わらないが、どういうバンドの組み合わせにするかで相当悩む。 絶対に閉鎖的にしたくないと思いつつ、なんだか勝手に境界を作ってしまっている自分に嫌気がさしたりするのである。 でも、散々悩んだ挙句、ある程度の道筋はできた。 今回は、ある意味ものすごいチャレンジだと思う。 これが上手くいけば、また新たな可能性がいろいろと浮かんでくるのではないか、と勝手に信じて今日は寝る。 - 顔もなく、名前もなく - 2005年10月11日(火) 昨晩、なぜか再び吉武大将軍が泊まりに来、一夜をすごす。 夜、久しぶりに梅田でスタジオ。 今日はいつものスタジオと異なり、何だか著しく治安の悪い地域を越えたりする。 おっかなすぎ。 肝心の練習は、段取りが悪くグダグダとした2時間だったけれど、まぁこれは最初だからしょうがないかな。 帰りの阪急の車中、「かなりお久しぶり」と題のついたメールが届く。 メールアドレスを見てもまったく誰だかわからなかったのだが、本文からそれは僕が半年ほどしかいなかった専門学校時代の知人からのメールだと気づいた。 しかし、顔がまったくわからない。 というか、どの辺りに位置していた人間なのかも、さっぱりわからない。 しかし、「私のこと覚えている?」と書かれたメールに対して、わからないと答えても悲しみが増すばかりなので、とりあえず久しぶりであることを強調して返信をした。 何だかとても虚しい気分がしたが、おそらくこれが一番幸せな方法なんだろう。 - いくらでも寝る - 2005年10月09日(日) 昨晩は吉武大将軍が家に泊まりに来、狭い部屋でいろいろと話をする。 ずいぶんと幅広い話をした気がするが、何よりジンの感想を直接聞けたのが嬉しかった。 今日は今日で、ジンを新しくディストロしてくれる人と西院で落ち合い、マックで昼食をとりながら、いろいろと話をする。 こちらもだいぶ濃い内容だった気がするが、いきなり「トングーさんが考えているハードコアって何ですか?」と直球すぎる質問をされ、かなりうろたえたりする。 それは、ebullitionじゃないでしょうか。 夕方、いつの間にか昼寝をしていたら、凄惨な夢を見る。 自分の自転車のカゴに赤ちゃんの死体が入ってた。 明日はアイデアとか赤犬とかレイハラカミを見るためにボロフェスタに行こうと思っていたが、うちのクソ大学では祝日にもかかわらず授業があるみたいで、ちょっと無理そう。 まぁ、ちょっと外から眺めに行くぐらいはできるかな。 - 合法性と正義の間 - 2005年10月05日(水) 雨の中学校に行き、ゼミの教室に入ったらなぜか担当の教員とともに外人が2人いて、一瞬思考が止まる。 あっ、そうだ、今日は『暴力と屈折』(岩波書店)という本を書いたマーティン・ジェイがゼミに来て、生徒と討論をする日だった。 すっかりこの大きなイベントを忘れていたため、ちゃんとテキストを読み込んでいなかった僕はただの傍観者。 ただ、彼の話のなかで出てきた、キリスト教社会における「誇り」の概念にはかなり驚かされた。 日本では、誇りというのは大切なものの1つと考えられているが、キリスト教社会においては、それは驕りとみなされ悪徳にすぎないらしい。 家に帰ってまた製本作業。 いろいろなところでこのジンに関することが書かれているのを見、がぜんやる気を出して折ったり綴じたり梱包したりする。 - つまり燃焼しやすい - 2005年10月04日(火) 久しぶりに火曜にバイト。 今日はいつもとちがって、各家庭から出される粗大ゴミの回収。 いろいろ手取り足取り教えてもらったが、テクニック重視でなかなか大変だった。 そんでもって、雨がずっと降っていて、治りかけの風邪が再燃。 夕方、BASEから連絡。 ジンの委託に関する件で、東京店から20部送ってくれと連絡があった、という内容。 先日京都店に納品した際は、東京店にも10部送ってくれ、ということだったのだが、一気に倍増に。 何と言うか、この京都店と東京店の連携は素晴らしいとしか言えないのだが、やっぱりそれなりに強い興味をもって扱ってもらえるのはとても嬉しい。 先日いきなり連絡があって、今週末Killieの吉武くんがうちに泊まりにくることになった。 よく考えれば、知り合ってまだ半年ぐらいなのだが、何と言うか古い友人と再会するような感覚でとても楽しみ。 しかしまぁ、未だに製本されていない3000枚の紙と増え続けるマンガで、我が家には足の踏み場がないわけで、どうしようかどうしようかどうしようかとうろたえる。 - whisky sunday morning - 2005年10月02日(日) タバコが吸えるぐらいに回復。 が、まだ全快ではない。 昼間、グダグダしながら製本作業。 地味な作業のくせして異様に手間がかかり、めちゃくちゃ汗をかく。 やっぱり1日30部ぐらいが限界。 社会人になったら自分で製本、なんていうのはちょっと無理かもしれないなぁ。 とにかく東京方面へ送る分を製本&梱包。 そういや、今日は福知山の人からメールがあった。 京都は南北にかなり広がっている県だが、それでも同じ京都でこんなにもディストリビューターがいることにビックリ。 夜、イーストへ。 とにかくThe Becauseがカッコよすぎ。 メロディックファン以外にも十分魅力的なライブだった。 先週から学校は始まっているが、なんだか学生という身分をすっかり忘れてしまっている。 一ヵ月後にはゼミの発表もあるし、そろそろ勉強モードに入らないと。 とすると、年内にジンの新しいイシューを出すのはやっぱり難しいかなぁ。 最低でも2ヶ月は没頭できる期間が欲しい。 しかしまぁ、年内のタイミングを逃すと、次は就職が決まった後になってしまうだろうし(←それは一体いつなんだ!)、うまい具合に両立できるスケジュールを立てなければ。 - her sweat - 2005年10月01日(土) あいかわらず風邪。 喉の痛みはなくなったが咳が出まくる。 ここ一週間ぐらい、ファンジン関連のメールのやり取りが途絶えない。 静岡とか北九州とか舞鶴とか、まったく知り合いがいない地域からメールがくる。 今回、第二号を出すに当たって、告知は自分のスペースを除いてやらないことに決めていたのだけど、それによるマイナス効果はまったくなく、むしろジワジワといろいろな人に伝わっている感覚があって、とてもやりがいを感じている。 BBS告知にありがちな変な後ろめたさもないし、とても清々しい。 あとは、blogやHPなどの自分のスペースをもっている人が、興味があったりプッシュしたいものを見つけたら自発的に紹介していくような流れを作れたら、流通や情報の流布はだいぶよくなるのではないかと思う。 夜、ジンの納品のため、久しぶりにBASEに行き、ヨッシーさんと談笑。 50%OFFコーナーでCity Of Caterpillarのデモ+ライブ盤のLPの1stプレスがあり、即購入。 あとはIdea Of A Jokeの2nd。 明日は念願の初Navel@イースト。 I ExcuseとThe Becauseも楽しみ。 -
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