I don't have my punk - 2019年08月24日(土) 北九州の古い友人たちがライブで上京すると聞き、久方ぶりにアンダーグラウンドなライブを見に行く。 道中、恒例のブックオフ巡り、未訪の飲み屋巡りを兼ねて御徒町で途中下車。 意気揚々と目当ての店のドアを開くと、何と目の前にそのバンドマンたちがいるではないか。 こんな再会があるもんだ!と喜んだのも束の間、よく目を凝らすとその界隈で知らない者はいないかの重鎮もいるではないか。 頭の中で喜びが急速に萎んでいくのを感じていると、彼が企画するツアーの告知とそのメインアクトのCDの押し売りが始まる。 ああこの人は全然変わっていないんだな、むしろ風貌までリアルパンクスに近づいているではないか。 最初は断るための方便を考えていたものの、この不毛なやり取りから解放されるならば500円などくれてやる、そう思って「出会いに乾杯」とか言いながらCDを購入する。 ごめんなさい、一生聴くことのないゴミが増えてしまった。 店を出て、今日の会場を知らないメンバーを連れて、二駅ほど山手線沿いを歩く。 アメ横は相変わらず人種の坩堝のような賑わいだ。 重そうな彼らの機材を少し持ちながら、久しぶりの会話を交わす。 大した内容はなかったけれど、かつてはこうやっていろんなバンドマンたちと、いろんな話をしてたんだよな、と変な感慨に浸ってしまった。 電車だって、いや、タクシーだってそんなに躊躇なく乗れるようになったのに、こうやって歩きを選択している時点で何だかタイムスリップしているようだった。 会場にメンバーを送り、飲み直すべく駅前のささのやに。 ここは前から行きたかった店で、前情報通り焼き台からもうもうと煙が噴き出すオープンエアーな佇まい、自由に焼きたてをつまめるスタイル、そして70円とは思えない味、すべて最高な店だった。 また立ち寄ろう。 ライブハウスに戻ってライブを見る。 いいライブを何個か見ることができた。 ただ、それ以上の感想は正直ない。 ライブ後、少しだけメンバーと話し、もう1店行きたかった信濃路に寄る。 もうだいぶ酔っ払っていたので、雰囲気を少しだけ感じて帰宅。 - Weird Ways - 2019年08月10日(土) 家人のいない週末。 何をするか散々悩んだ結果、少しだけ遠出をすることとする。 横須賀線、上野東京ライン、常磐線を乗り継ぎやってきたのは千葉の我孫子。 この駅構内にある駅そばが美味いと聞き、ずっと機会を窺っていた。 ここの名物は巨大な唐揚げが鎮座するその名も唐揚げそば。 正直なところ、そばの味自体は平々凡々な出来であったが、名物の唐揚げはなかなかの美味さだった。 そばを食べ終わって、次は平井を目指す。 平井と言えば江戸川競艇への無料送迎バスが出ている駅。 これは東京に帰ってきてから見つけた暇つぶしだが、首都圏に点在する公営ギャンブル場を制覇するのが密かな目標だったりする。 別に賭け事自体に興味があるわけではなく、最寄り駅から出るバスの中の雰囲気だったり、場内の飾らない飲食店のグルメだったり、そう言ったものを感じるのがいい気分転換になったりする。 平井に着いて、近くのコンビニでアルコールとつまみを購入し、送迎バス乗り場に向かう。 が、レースも終盤に差し掛かっている時間からか誰も並んでいない。 嫌な予感がしたが、案の定、時刻表を見ると次の出発は20分後だった。 ああ、本当ならこのキンキンに冷えたビールと、何か揚げ物でも買って楽しもうと思っていたのに。 急に気持ちが萎えてしまい、方針を変えることとする。 最近、西村賢太の私小説を読み始めてハマってしまい、それ以来各地のブックオフに赴いては100円コーナーを漁るのを楽しみにしている。 自分の生活圏の店舗はもう制覇しているから、今日みたいな日に新たな店を開拓するのがよい。 そう思って、大型店舗がある新宿に向かうことにする。 東京に帰ってきて、最初に魅力を感じたのは渋谷だった。 神南、神山、そして今は亡き桜丘あたりの、中心地の喧騒から少しだけ離れた物寂しい雰囲気が自分にはちょうどよかった。 ただ、そんなブームも一巡して、ここ最近は新宿寄りになってきている。 何より専門店が多いのがよい。 魚関連を中心に、家電、アウトドアグッズなど。 そして、それらを回りながら、合間でしっかり酒が飲めるのがよい。 新宿駅に到着して、西口のブックオフを攻める。 希望通り西村賢太の小説と冬目景の漫画をいくつか買う。 さあここで一休み、駅ビルに戻ってグルっと回りベルクに入る。 この店にはエーデルピルスと言う、この店でしか見たことのないビールを売っているのだが、いつ来てもびっくりするぐらい美味い。 北海道で飲むサッポロクラシック、沖縄で飲むオリオンビールのような、きっとこの店でしか味わえないような美味さがある。 一杯で店を出て東口のブックオフに向かうが、特にめぼしいものが無く、そのまま新宿三丁目へ向かい、帰路につく。 -
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