なんでこんなに必死なんだろう?
なんで私は自分の存在を消すことに 必死になっているんだろう?
私はここにいちゃいけない?
だったら、 消えてしまえばよかったのよ。
だってそうでしょう?
あの日の感情は紛れもなく事実だったの。 そのことを疑うことだってなかった。
でも、
いつの間にかすれ違いははじまっていて。
ただ、離れてしまっただけ。
嫌いになったわけじゃないよ。
けれど、 【価値観】なんてコトバだけでまとめることはしないで。
月が綺麗
このまま何かに のみこまれてしまいたい。
そんなことをふと思う。
きっと、人を愛する気持ちって 少しずつ生まれて 少しずつ死んでいく…。
私は臆病で、弱くて。 傷つきやすくて、 天邪鬼で。
欲しいものは唯一つ。
それは心にひっそりと秘めている。 誰にも言えない、私の秘密。
あなたの世界に入れなかった、
ただそれだけの話ね。
私たちはもう、違う方向を向いて歩き出している。 それを止めることはできない。
そうでしょう?
だから、さようなら。
この気持ちを嘘だと言わないで。
あなたを愛した気持ちを嘘だと言わないで。
私は確かにここにいるのだから。
私を消してしまうことは…しないで。
あの日、 あの時の感情に
偽りはなかったの。
だけど…
もう一緒にはいられない。
もう、無理だから。
だから、さようなら。
そっと、触れてみる。 そっと、見つめてみる。
微笑んでいるあなたがそこにいる。 ただ、それだけで幸せ。
愛してる、 愛してる。
そんな言葉簡単に言わないで。
愛のこもっていないただのコトバはいらないの。
言葉はいらないわ。
愛をください。
いないよ。 私なんかいない。
ここに私なんかいないから
あなたは自由に羽ばたけばいいのよ。
自由に飛び回っていいのよ。
知ってたよ。 そこは入っちゃいけない場所。 行っちゃいけない場所。
私が知ってはいけない世界。
誰も気付かなくいいんだ。 誰もこれを開いてはいけない。 見てはいけない。
私の心の傷。 腕の傷。
落ち着かせるための腕の傷。 誰も気がつかないでいて。 こんな弱い私を見ないで。
何かに飲み込まれてしまうほどの不安。
誰も見ないで。
儚いもの。
そして脆いもの。
始めからわかっていたじゃない。
ただ、それを今目の当たりにしているだけの話。 ただ、それだけの話。
傷ついてなんかないよ。
だって、あの子は幸せだから。 まぶしいくらいに幸せそうじゃない。
だから、よかったんだよ。 そう、私なんかいなくてもいいんだよ。 必要ないんだから。
ここは私が作り出した偽りの世界。
誰も信じなくていいの。 私の黒い、深い心の中の話だから。
聞き流してくれて構わない。 いっこうに構わないの。
殺してしまっているこんな感情。 もう、どこにもなくていいのだから。
ねぇ、 嘘でもいいから抱きしめて。
嘘でもいいから、 愛してるって言って。
嘘でもいいの、
嘘でもいいから。
愛してください。
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