僕は禿げる。(中略)それでも歌を聴いてくれますか?
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2004年12月27日(月) 恋愛の前で人は平等にうろたえる

 例えば頭脳明晰な、例えば自信に満ちた態度の人が恋に落ち、とてつもなくうろたえていたとしたら、僕はとてもうれしい。なぜなら恋にうろたえない人生が素敵なわけがないからだ。

 人は自分を変えることができる。しかし、恋は多くの幼い頃の刷り込みや思春期以降の多くの経験が絡まった、コンプレックスに極めて近いところでするものだから、「その人が多くを意識する前の自分」が対応にあたる。そこが逃れられないスキを見せて美しい。

 「けつまづくように恋をする」と言った人がいた。「恋がしたい」などと発言する事の無意味さを意味していると僕は感心したが、「恋をする」のではなく「恋にけつまづく様な人に出会う」だけなのだ。

 その人はけつまづくような人に会ったのだろう。隠す事なくうろたえた自分を見せた。涙を拭いもせずただただ好きだと言った。鼻が詰まって声が枯れていた。正直滑稽でさえあった。

 そのような恋をできるのはうろたえても戻れる場所があるからだろうか。うろたえた後のことを考えない純粋さがあるからだろうか。恋の前に謙虚でいられるからだからだろうか。
 僕などがわかるはずないが、最初からよろいの中に入っているような恋をしない人が多くなる中で、あなたも恋をしそうなくらいに素敵である。


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