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2005年09月30日(金) |
第1回 Concert de ラ・パレット |
第1回 Concert de ラ・パレット
北川正先生が、これから育っていく子供たちに指導されるのを見たい…という希望が募ってスタートしたlesson de ラ・パレットも、丸3年が過ぎ、最初の頃に弾いてくださった生徒さんの何人かは、もう大学生となりました。 続けてくると、次々と欲が出てくるもので、今度は、この生徒さんたちのレッスンでの演奏ではなく、聴衆に聴いてもらう時の演奏がどんなになるのか、聴いてみたくなりました。 と同時に、北川先生がおっしゃっている、プロとしてステージに立った時に本当に必要なもの――本当の意味でのプロフェッショナルなピアニストだけが知っていることかも知れません――を、せっかくレッスンでおっしゃっているのに、生徒さんがそのアドヴァイスの重要性に、今ひとつ気づいていないような気がして、そのアドヴァイスを活かす場を作る必要を感じるようにもなりました。
そういう訳で、祝日の月曜日、9月19日に、第1回 Concert de ラ・パレットを開くこととなりました。
当日は、70席ほどの会場は満員で、用意したチケットは完売でした。 足を運んでくださった皆様、本当に、どうもありがとうございます。 いらしてくださった方の中には、現役のピアニストや音楽大学で指導されている先生、そして同じようにプロを目指す学生さんもいらして、聴き手のレベルが非常に高く、演奏した皆さんにとっても良い勉強になったように思います。 (演奏会が終わった後は、演奏者にその方たちによる個別のアドヴァイスもあったようで、幸せなことです) 主催者としても、嬉しかったことも反省点もありますが、どうにかクリアして、次回に繋げられそうで、ホッとしました。
次の機会に向けて、このコンサートに関わったお一人お一人が、考えていくことで、より良い演奏となることでしょう。 いらしてくださった方の人数からすると、次はもっと広い会場が必要なようで、この辺りは、主催者の私が頑張らなくては…という感じです。 また、企画した折には、こちらでもお知らせしたいと思います。
お蔭様で、lesson de ラ・パレットがスタートして丸3年が過ぎました。 小学生だった生徒さんは中学生に、中学生だった生徒さんは高校生に、 高校生だった生徒さんは大学生に…と、皆さんの成長を楽しみに見せて いただいて来て、せっかくの生徒さんたちの演奏を、レッスンとは 違う形で聴く機会を持ちたいと思い、コンサートを企画しました。 詳しくは以下のとおりです。
東京近郊の方に限られますが、いらっしゃりたい方がおいででしたら、 お申し込みは、メール、電話、FAXでお受けします。 お名前(フルネーム)、枚数をお知らせください。
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第1回 Concert(コンセール) de(ドゥ) ラ・パレット
2005年9月19日月曜日 午後3:00開演(2:45開場)
チケット:前売り2000円 当日2500円
会場 カルラホール(小田急線千歳船橋下車) 世田谷区経堂3-16-12/03-3439-7507
◇ プログラムと出演者 ◇
バッハ: 平均律二巻 第15番 ト長調 ショパン: エテュード op.25-1 ショパン: ロンド op.1 (酒井彩花)
シューマン: 謝肉祭 Op.9(高橋碧伊)
ラヴェル: 鏡(全5曲) (穂積瑤子)
ショパン: 幻想曲 ヘ短調 op.49 プロコフィエフ: ソナタ第3番 イ短調 op.28 (乾 雅子)
◇問い合わせ・お申し込み◇ TEL : 090-7018-8607 FAX:03-4477-6681 e-mail : piano@zab.att.ne.jp (吉原麻生まで)
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2005年09月04日(日) |
スーパーピアノレッスンを見て思うこと… |
こちらでもご案内した、NHK教育の『スーパーピアノレッスン ショパン編』の放送が始まって一月が過ぎました。 取り上げている曲目もポピュラーだし、生徒さんも日本人で、ルイサダ先生のフランス語の中にも日本語が時々混じったりして、ご覧になった方の中には、強い親しみを持った方も少なくないようです。
レッスン中に、ほんの一節をルイサダ先生がお手本で弾かれるだけで、生徒さんの演奏とはまるで違うことに、驚き、感動された方もいらっしゃることでしょう。 「ルイサダ先生にレッスンを受けてみたい!」 という声も聴こえてきます。 でも、余りのレベルの高さに、あのようなレッスンはご自分には役に立たないのではないか、あるいは、役立てたいけれど、どこをどう参考にしたら良いのかわからない…という方も、いらっしゃるようです。 確かに、レベルが物凄く高いし、そう思うのも無理はないかも知れません。
しかし、あのレッスンの中には、様々な角度からの音楽についての奥深い内容が含まれていて、レベルが高すぎると、切り離してしまうのは、余りに勿体無い。 きっとルイサダ先生もそんな風に思わないで…とおっしゃるに違いありません。
例えば、ルイサダ先生のピアノの上手さの1つに、カンタービレがあります。 打弦楽器であるピアノで、音の響きをつなげて音楽を歌っていくには、良い耳が不可欠。 TVからの音なのにも関わらず、短い部分を片手で弾くだけでも、生徒さんと先生に違いが出るのを目の当たりにできるのは、カンタービレの奏法に触れる、良いチャンスです。
また、ルイサダ先生の演奏を、よく楽譜どおりではない…という人が居ますが、そういう方は、楽譜の表面しか見ていないことを、自ら告白しているようなものです。 ピアノを真面目に勉強した経験がある方なら、楽譜を読むというのは、楽譜の後ろに隠れている音楽を読むことだ…というのは良くご存知だと思いますが、そういう意味では、ルイサダ先生の演奏はショパンの楽譜にかなり忠実です。 (ウソだと思う方は、他の何人かのピアニストの演奏とルイサダ先生の演奏を、信頼できる楽譜を見ながら、よく聴きくらべてください) 忠実ではないように見えるところも、レッスンでお話をうかがうと、ショパンの直筆譜を見て研究した結果だったり、ヨーロッパのピアニストに伝わっている弾き方だったりするので、決して自分勝手に感情の赴くままに弾いているわけではありません。 それをそのまま弾いてしまっては、説明がましい非音楽的な演奏になってしまいますが、ルイサダ先生のすごいところは、楽譜に忠実な音楽をご自分の中に落としこんで、新たにそこで生まれたような音楽として再現している点です。 そういう点で、ルイサダ先生の演奏は、ファンタジーに溢れているにもかかわらず、いえ、だからこそ、楽譜どおりに…という言葉の本当の意味を教えてくれる演奏だといえます。
他にもいろいろありますが、またの機会に。 11月末まであと3ヶ月。今月末からは、滅多にみられない、ショパンのピアノ協奏曲のレッスンも見られるそうです。 まだご覧になっていない方も、是非、ご覧になってみてください。
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