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2週間ほど前のことですが、弟一家と食事をする機会がありました。 弟の所には昨年の11月に生まれた甥がいるのですが、ずっと見ていても飽きないくらい、いろいろなことに興味を持ちます。
食事が終わった後、実家のTVで、F1グランプリの決勝を見ていると、優勝したドライバーの国の国家が流れました。 すると、それまでウロウロと動き回っていた甥っ子が、床に置いてあるTVの画面にまさに張り付いて、流れてくる国家の音楽に合わせて自分の声を響かせています。 ホンのみじかい間でしたが、彼の心の中に歌心があったのは間違いありません。
弟夫婦は、特に音楽に興味があるわけではなく、家庭の音楽環境は、世間並みです。 それでも、それまでもCMなどで流れていた音楽には反応せず、響きのある音楽に反応していたのは、とても興味深いことでした。 人には、歌う本能があるのだ…と、信じることができた出来事でした。
| 2005年10月15日(土) |
10月2日のlesson de ラ・パレット |
10月だというのに、相変わらず暑さ(なんとこの日の最高気温は31度だったそうです)でしたが、それにも関わらず、大勢の方が足を運んでくださり、ショパン9月号で、上杉春雄さんによる北川先生についての文章が掲載されたお陰で、新しい方も何人も加わって、本当に嬉しく思いました。
曲目は、以下の通り。 小学三年生から大学三年生までの5人の生徒さんによるレッスンでした。
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バルトークミクロコスモス2巻より 41,42 ツェルニー30番より 2,6 バッハインヴェンションより 13 クーラウソナチネ Op.55-3
ツェルニー30番より 15、16番 バッハ インヴェンションより 10番 ピュイグ=ロジェ ピアノ教本より シャコンヌ�后淵悒鵐妊襦紡� バルトーク ミクロコスモスより
ベートーヴェン:ピアノソナタ Op.2 No.1
バッハ 平均律第1巻 第13番 モーツァルト デュポールのメヌエットによる9つの変奏曲 ニ長調 K.573
ショパン バラード1、2番
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この日の公開レッスンでは、第1回のConcert de ラ・パレットを終えて、人前で演奏できるようになるには、何を勉強しなくてはならないか…を、改めて見直していこう…というテーマで、仕上がるよりもずっと前の段階のレッスンを中心に聴講することになりました。 こういう機会はなかなかありませんし、前から、実はその段階で何を勉強するかが、演奏の内容に、一番大きく関わっているのではないかと思っていたので、指導される北川先生は大変になってしまうのですが、聴講する側としては非常に嬉しいものでした。
チェルニーのレッスンでとても勉強になったのが、タッチについてのお話でした。 心ある先生ほど、ちゃんと鍵盤を押さえるように指導する傾向があり、それ自体は1つの段階として必要なのだけれど、そこで止まってしまってはダメ。そこから先、音がどれだけ鋭く軽く魅力的か…という所まで教えてはじめて、音楽的な音になる…というのは、言われてみれば非常に心当たりがあります。 さらに、鋭い音を出すと、音が切れる時に手が上がる。そのことと、たたく(音を弾く前に手が上がっている)のは違う…というのは、ピアノを弾かない、ピアノを弾くことを外から見ている人には、区別がつかないだろうな…とも思い、ピアノをお弾きにならない保護者にもわかるようにレッスンするには、どうしたら良いだろうか…とふと考えました。 この音の感覚は、一生ついてまわり、大人になってから直しても何かの拍子に出てしまう…ということで、テキストの進度に関わらず、小学生のうちから気をつけてあげたい…とも思いまいた。
しかし、前半が終わってから休憩に入る前に取った質問タイムの際に、「ピアノを続けていくのがようやくの子供たちにどうやって指導すれば…」という質問が出たくらい、これらを現実に掏り合わせていくのには、沢山の困難を感じます。 このことについては、これからずっと考えていかなくてはいけないのだろうと思います。
この日、もう1つ、ロマン派の音楽、特にショパンについて、とても印象的なお話を伺うことができました。 ロマン派、ショパンといえば、ピアノを弾く多くの人の憧れでもありますが、実は、日本人にとってお一番縁遠いものである…ということ。 譜面通りに弾いているだけではダメで、譜面から音楽を引き出し、創造することが大切。 身体の中で感じるリズム感とコントロールする頭脳が融合して、高度な音楽になる。自分の精神と肉体をコントロールすることが一番大切なことである。
これだけでも、とても深いお話だと思うのですが、さらに、ショパンについて、非常に有益なお話がありました。 それは、ロマン派の作曲家としてのショパンの特殊性です。 ショパンが、自分の音楽を絶対音楽として扱って欲しいと言っていたという話がありますが、その絶対音楽というのは、ショパンが表題をつけるのを嫌い、形式をきっちり作曲している古典主義的態度のことを指すのだそうです。そういう意味で、記譜法についてはラヴェルと非常に似ている…とのこと。 その事と、ショパンの音楽を弾く時に、なんらかのイメージを持つことはなんら矛盾しない(むしろ有益)、ただ、ショパン自身は、自分が作曲したイメージを他人に話さなかった、これは、イメージというのは個人的なものだからではないかとのことでした。(ここで、お若い頃のシャンピ先生とのレッスンでの逸話をお話くださいました)
私が今まで読んだショパンの音楽についての記述よりも、北川先生のこの日のお話は、判り易く、これから勉強していく上での指針となるものでした。
音楽というのは、本当に大きく底知れない、どんな天才が一生かかっても、全てを把握するのは難しいものです。 それだけに、自分にとって必要なことを学べる機会にめぐり合うのは大変なのですが、lesson de ラ・パレットでは、ピアノを弾くということを様々な角度から学ぶことができ、その時にピンと来なかったことも続けて聴講していくことで焦点が合うように理解でき、本当に、実現して、継続してこられたことが嬉しく思います。 聴講される方の質問によって、北川先生のお話が、より深く理解できるのも、嬉しいことです。
次回は、12月4日日曜日。 お申し込みをお待ちしています。
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