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2007年10月08日(月) |
10月7日のlesson de ラ・パレット… |
3連休の中日、いつもより、若干少なめのお申し込みでしたが、 講座がはじまってみると、皆さん熱心に長時間聴講され、 いつも通りの熱気のある一日となりました。 曲目は以下の通り、小学4年生から大学を卒業したばかりの生徒さんのレッスンでした。
****************************************** 11:00〜 ヘンデル:ブレ G-dur (プレインベンションより) バッハ:アンナマグダレーナより ポロネーズ モーツアルト:ソナ15K545 第1楽章、第3楽章 ドビュッシー:子供の領分より ゴリウォークのケークウォーク チェルニー30番:9番
12:00〜 ツェルニー40番:6、7番 バルトーク:ミクロコスモス3巻より 79番 バッハ:シンフォニアより 8、10番 ベートーヴェン:ソナタ Op.13 3楽章
13:00〜 ショパン:スケルツォ2番 バッハ:平均律1巻 17番
《休憩》14:00〜14:40
14:40〜 ショパン:エチュード op.25-11 '木枯らし' ベートーベン:ピアノソナタ3番
16:10〜 ベートーヴェン:ソナタ第18番 op.31-3 第2楽章 第4楽章 ブラームス:Op.119 ******************************************
今回の公開レッスンでのテーマの一つは、『音楽のための練習方法』。 良い演奏のためには、そして上達のためには、練習方法が大切ですが、 その練習の目的を見失わないように勉強していくのは、なかなか難しいもの。 北川先生は、小学生の時、中学生になってから、そして、大人になって…と、 それぞれのレベルで、音楽的であることを常に考える練習方法を示してくださいました。
「下手なクセがついた時には、ゆっくり弾いて直す。これが頭の訓練になる。 これをやろうとする人が上達し、これをやらない人は上達しない」 「先生に言われたことを考えることが大切。自分で見つけることができたら上達する」 「良い譜面を使って、書いてあることをきちんとやること」 「打鍵スピードを速くする。弾いている指はしっかりするけれど、他の指には力を入れないこと」 「リズム感は小さい時から作っておかなくてはならない」
どれもこれも、シンプルですが、実際にやるのは簡単ではありません。 このような心がけを常に持っている人が、音楽的で魅力的な演奏をする人に、 育っていく…ということなのでしょう。 レッスンでは、これら一つ一つについて、実際の音を伴った具体的な指導を 示してくださり、これらが本当に良い音楽に結びつくために、 不可欠なことだということを実感することができました。
このほかに、小学生と同じことを中学生に求めるのではなく、 中学生になったら勉強の仕方を変えなくてはいけない…というお話が印象に残りました。
良いことをおっしゃってくださるレッスン・講座は他にもあるかも知れませんが、 その場限りでなく、説得力を持つものにはなかなか出会えません。 この、lesson de ラ・パレットをはじめた当初、北川先生が、 「ピアノというのは、薄皮を重ねるように、少しずつ上達していくもの」 とおっしゃっていましたが、長く続けてきたことで、ピアノを指導するということについて、 薄皮をはがすように少しずつわかってきたような気がしています。
次回は、12月2日。 お申し込みをお待ちしています。
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