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2008年06月01日(日) |
6月1日のlesson de ラ・パレット… |
入梅前の晴天の一日、受講した5人の生徒さんのうち3人が北九州からのご参加により、 いつもより、少し緊張感のある公開レッスンとなったような気がします。 曲目は以下の通りです。
****************************************** 11:00〜 バッハ:インヴェンションより 8番 ハイドン:ソナタHob.XVI/27 第1楽章 メンデルスゾーン:無言歌集よりOp.19ー4 プロコフィエフ:タランテラOp.65ー4
12:00〜 ハイドン:ソナタ ハ長調Hob.XVI/50第1楽章 ドビュッシー:映像第1集より 水の反映
13:00〜 リスト:バガニーニによる大練習曲第6番
《休憩》14:00〜14:40
14:40〜 リスト:ラ・カンパネラ リスト:メフィストワルツ
16:10〜 ショパン:ソナタ2番 ******************************************
この日の公開レッスンで最も印象に残ったのは、前半と後半の間の休憩時間に、 先生がふとおっしゃった、 「この公開レッスンで、何をやろうとしているのかをずっと考えてきたのだけれど、 結局、本当に良い音楽って何だろう?…という事だと思う。 良い音楽とは、娯楽ではなくて、芸術。」 というお話です。 さらに、レッスンの最後に、 「今の時代、カラオケのようにピアノを弾いて居る人が殆ど」 という言葉には、うなってしまいました。
現代社会は、多様性を認めることによって成り立っていて、 ピアノに関しても、どのように考え、どのように取り組むかは、 個人の自由…ということになっています。 しかし、作曲家が、芸術作品として作品を作り上げた以上、 そのつもりで取り組まなければ、作品の本当の素晴らしさを感じることは 不可能に思われますし、楽曲が難しくなってきたら、演奏するだけでも 困難になってきてしまうと思うのです。 実際、演奏しようと取り組んで、行き詰ってしまわれる方は、 少なくないのではないでしょうか。 先生のお話は、”気楽に””自分の好きなように”ピアノと取り組んでいる方にとっては、 少し厳しいものに聞こえるかも知れませんが、しかし、多くの人がかかえる 諸々の問題についてのヒントも得られる気がします。
コンクールシーズンということもあり、何人かの生徒さんは、 コンクールの課題曲でのレッスンでした。 その中の1人の生徒さんに、いくつかのアドヴァイスをされた後、 「コンクールじゃ、あまり点が変わらないかも知れないけれど、 あなたにとってはとても大切なこと」 という言葉も、とても印象に残りました。 別の生徒さんのレッスンでの、 「コンクールを受けるのに、勉強をしてあれば、結果は関係ない」 という言葉もあり、コンクールに振り回されずに、勉強を続けていくのは とても難しいことですが、そのためにはどうすればよいかのヒントとなる気がしました。
次回は、8月3日、お申し込みをお待ちしています。
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