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先週、ラ・パレット導入指導研究会でソルフェージュについてお話してから、私自身のレッスンについてソルフェージュ的観点から見直しています。
ソルフェージュ指導については、今までも私なりに一生懸命に取り組んできたつもりですが、改めて考えてみると、まだまだ足りなかったなぁ…と反省しきり。 しかし、今までレッスンの中にどのように位置づけ取り組むか曖昧だった点がクリアになってきて、とてもありがたくもあります。
もしかしたら、ピアノを弾くためには、一般的な導入期のソルフェージュのほかに、その感覚を鍵盤で再現するためのソルフェージュ(というのか?)の訓練が重要なのかも知れません。
その仮定に基づいて、今週から新しいやり方を試してみたいと考えています。 私にとっても生徒さんにとっても良い収穫があると良いなと思っています。
2013年09月08日(日) |
第3回ラ・パレット導入指導研究会 |
この日のテーマは『ソルフェージュ』
音楽の勉強をするにあたって、ソルフェージュの勉強というのはとても重要です。 特にピアノの場合、頭の中に音楽があろうかなかろうが、鍵盤を間違いなく押しさえすれば音が出て、導入期だけならばそれで何とかなっているように見えます。 お母様の中にも、お子さんが正しく鍵盤を押さえることができるようにという点にこだわって、お家での練習をサポートされている方が多いような印象があります。
しかし、それで何とかなるのは初期のみです。 初期ですら、そうやって鍵盤を押さえているお子さんは、音楽の楽しさを感じるのは難しいように思います。 その上、学習者向けに書かれたのではない本当のクラシック作品に取り組むようになると、鍵盤を順に押すというような意識ではとても間に合わなくなります。
中本先生のお子さんが幼い頃、音楽教育について北川先生にご相談された時、北川先生は、 「ソルフェージュだけはしっかりやっておくように」 とおっしゃられたそうです。
ソルフェージュは、ピアノ演奏という植物を植える前に、音楽の土壌を作るようなもの…なのかもしれません。
この日は、「絶対音感と相対音感」「移動ド読み」「内的聴覚」について…など、様々な角度からお話をすることができました。
他に、中本先生のお話の中で印象に残ったのは、 「芸術は自己表現なのだから、小さいうちから考えるレッスンを」 というお話でした。
ピアノの勉強はやっておかなくてはならない事が沢山あり、ついつい先回りして教え込もうとしてしまいますが、それで何とかなるのは最初のうちだけ。 音楽の勉強は先が長いのです。 末永く、音楽的に演奏するためには、小さいうちから自分で考えられるように育てることはとても大切だと痛感しました。
次回は、10月27日日曜日。 テーマは『譜読み』です。 お申込みをお待ちしています。
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