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2008年10月13日(月) ■ |
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目が覚めるまで |
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景色が 終わる 会話も途切れ 薄らぎ 模様になって 波音になって 目が覚めてから目を 開けるまでに 言葉がいくつか流れ 砕けて 眠っていた事が あきらかになるうち 私という 頼りない一点が 私じゅうに 散らばって 線になって 枝になって 形に 物語に それから 私にしか読めない 手紙になって
目を開けた その後は 時計を見上げ 一日を 想い けれど この目覚めが まだ 私には足りていないのだと 気付き カーテンが揺れる 撓んだ その途端にでも 隙間から 思い出させられそうなことが まだ あって 今朝もまた 目が 覚めたことを 後悔したくなるような 諦めて苦笑いを 試したくなるような そのことを
まだ 思い出してはいない まだ忘れている 思い出すまで あと何秒?
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