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2008年12月26日(金) ■ |
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王様、メイド喫茶へ行く(前) |
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怪しい看板がある、着飾った女のコがいる それを奪い合う男たちがいる 2007年大晦日 新宿発秋葉原経由メイド喫茶行き
その場所は王様が20代の終わる前に、もとい この摩訶不思議な島国に滞在中、どうしても 行かなければならぬと己に課した場所だったようです 自国のお城にいるメイド連中には まったくもってかまってもらえない、という 複雑な事情も絡んでいたのでしょうが 王様は入店前から、まずこの街に馴染むために回したガチャガチャで アリア社長ストラップを入手し、それを嬉しそうにポケットにしまってから しぱぱーん、と両頬を叩くという気合の入れようでありました いざ、気合注入 いざ入店、いざやっ
おかえりなさいませーご主人様っ 写真やテレビとはやはり台詞の重量感がちがいます いろんな意味でずしりときます けれど王様はすでに、キャバクラもゲイバーさえもクリアしてきたのです このくらいではたじろぎません へへんってなもんです けれど王様がワタクシに見えないところでそっと涙を拭いていたのは 夢にまで見た、まるで王様のような待遇(お出迎え)に ついつい禁じえなかったのやもしれません
そのお店は、教室、医務室など様々なセットが用意されている 少々変わった趣向になっておりましたが ワタクシどもが通されたのは、なにをどう間違われたか『女の子の部屋』 フリフリ、ぴんく、ぬいぐるみばっちしでございました これにはさすがに王様もいささか緊張なさったようで えー っと。 ここでなにをするんだっけ。 あ、そうか、お茶を飲むのか。これ。そこな娘、ココアを持て。 この国のメイド様は、王様が震える声で注文されたココアを運んでくると わざわざ笑顔とシェーカーで振りまくり、泡まみれにしてくださいました
−なあ、執事。 はい。
−ココアをシェイカーで振ってもらって600円。これは高いか安いか。 ちょっと判断しかねますね。
−しかも請求書にさりげなく落書きまでされたぞ?ウサギの。 おそらくそれも仕事でしょう。
−あっちのフリフリ娘が『教室』の黒板に ウサギを描いてるのも仕事なのか?しかも『ぴょん☆』の、吹き出し付きで。 はい。おそらくは。
−……………………。 もしかして、カワイイとかおもってます?
−なあ、執事。今回ちょっと長くなりそうだ。 はい。では珍しく「つづく」ということで。
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