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2009年06月15日(月) ■ |
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教室の一日間 |
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英字記号A〜Zに名を伏せられた生徒達を描いた三十と一行 「教室の一ヶ月」が学園裏サイトに掲載されてからというもの一週間
その作者及び内容の真偽、又、約一名 体育教諭(33)の行方、安否は今尚もって不明瞭
社会秩序の教育の場たるべき当学園内に於いて、又その 歴史を守るべく作品内容に該当する学級が存在するか否かを
物理上最も明快で単純な手法を用い 独自に調査していたらしい、とは御家族の証言であり信憑性を持つが
昼休憩中の屋上に蒼白な面持ちの、かの愛校精神溢るる偉丈夫が フェンス越しに立ち尽くしていたという目撃談を最後にして
国語辞書から「存在」という項目をナイフで切り抜いたかの如く消え去り 失踪後の噂、飛び交うべき憶測発言までが
数学的に言えば全くのゼロであったという現象は俄かには信じ難く 執拗な再捜査の末、焼却炉脇にて発見されし焼けた紙片の下部分には
−放課後遂行。尚、生徒諸君らの自主性を尊重し 当部活動への 参加は 自由。
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