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2009年07月13日(月) ■ |
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解釈 |
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『・』
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『 点、中点、小数点、指示点、ピリオド、球体、種子、惑星、毛玉、 ほくろ、人体の頭部、はずれてしまった釦、目印、卵、伏せ文字、 雨あがり直前の最後の一滴、沁み、ティスプレイに付いた汚れ、 もしくは虫、約29日毎に現る新月、最も短い手紙、謎を解く鍵、 文字化け、インクの擦れてしまった地図記号、一筒牌、敗戦歴、 フラミンゴの羽根を休めた痕跡、音(休)符の1/2の長さを加える 付点、もしくは全音符、垂直な直線を上から見た図、名や苗字や ミドルネームの区切れ間、体も尾も影も真っ白な猫が片方だけ開 いてみせた瞳、白紙の反対側から刺し抜かれた針穴、剥がれ落 ちた記憶の一片、誰にも知られる事なく漏らしたため息、ぽつり、 完璧な味付けの為に振るわれたスパイスの最後の一粒、の後の 余計な一粒、恋人が垣間見せたおおよそ1/3の逡巡、ありふれ た日常がとある絶望によって転じた風景、結局これはなにか?と いう一文字の疑問クエスティオのオ(尾)、時計の針が追い越す事 のない箇所、始発、同時に終着、病巣、と同義の希望、全方位へ 茫洋と拡がる永遠の中心に於いて存在を指し示す為の動かざる 一点、one、これら無作為無際限無遠慮にしておそらく無駄に拡 大羅列させてみた意味や解釈を表象する文字列全体の縮小図 』
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