妄言読書日記
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2002年10月17日(木) 『百鬼園随筆』(他)

【内田百間 新潮文庫】

百鬼園先生、字が出てきませんよ・・・。
「百間」の「間」は本当は、門構えの中に月です。

なんとも言い難い面白味。
説明のしようも無いです。
困った時の解説引用。

どんな作品でも、相反するものや矛盾する性格を併せ持って内包しているものだが、百間のそれはまた、はなはだしい。しかしそれが百間特有の「この世をあやふやに踏み外す」感じの面白さと、どうつながってゆくのかが、さっぱりわからない。説明しようとしても絶対に出来ない。ただ、いくつものエピソードからその人を語るやり方でしか、百間は語れないのである。

ほら。プロでも百間を説明できないんですよ。
わかんない。
でも面白い。
分らないのは、別に小難しいとか抽象的とかそう言う意味じゃない。
そう言う点ではこれ以上ないくらい分り易い。
でも、どう受け止めればいいのかわからない。分らないけどなんとなく、くすりとさせられる。

ほとんど借金話だし。
呆れるほどの借金。
それと借金に関する見解にもまた、呆れるような、騙されるような。

私も年食ったら、こんな頑固ジジイになりたいもんです。
いや、どう足掻いてもジジイにはなれないんですけど。



蒼子 |MAILHomePage

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