【小川洋子 文藝春秋】チェスは好きなのですが、やる相手がいなくて一向にルールが覚えられません。無駄にチェスセットは2つ持ってるんですが。作品全体に漂うチェスというゲームの詩的な美しさ。私もマスターや老婆令嬢とチェスしてみたくなりました。小川洋子は人の気がつかない孤独に気がつく人ですね。そこが作品の優しさであり哀しさに現れているように思います。