妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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2010年02月24日(水) |
『哄う合戦屋』(小) |
【北沢秋 双葉社】
新人時代小説デビュー作×漫画家表紙って、和田竜の二匹目のどじょう狙いがありありと伝わってくるんですがそれなりに話題になったので狙いはまずまずなんでしょう。 なんで、志村貴子なのか不思議だけど。時代物のイメージ皆無ですが。
『のぼうの城』のような爽快さは皆無。 読み心地は真逆に近い。 軍略の天才・一徹と、凡庸な君主の出会う不幸。 あまりに一徹に人望がなさすぎて、本当に天才なのか疑問になってきた。 人心掌握が下手すぎるにもほどがある。
戦国の片隅にはこういう話しも転がってるのかもしれないなぁとは思ったが、何かいまいちすっきりしない小説でした。
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