妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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2010年06月17日(木) |
『ラガド 煉獄の教室』(小) |
【両角長彦 光文社】
タイトルになってるけど、ラガドいらね・・・。 あ、今気づいたけど、これ乱歩賞じゃなくて日本ミステリー文学大賞新人賞だった。 そうだよねぇ。乱歩賞もレベル下がったなぁと思ったんだよねぇ。
唐突に同級生が同級生を刺す昨今、教室で起きた池田小事件を髣髴とさせる事件のスケールダウン、というだけではインパクトもなく、かといって事件そのものへの掘り下げもいまいち。 真相にいたっては、あれホラー?SF?みたいな、もやっとした結論。 二転三転してるように見えるけど、ただ単に登場人物の早とちりと思い込みに過ぎない結論が、あとで覆されていくというだけで、読者はただただ、落ち着け、としか思えない。
あと、文章もいまいちだよねぇ。 褒められるところは、別に見ても見なくてもいいけど、見たほうがわかりやすいよ、という感じで挿入されてる図くらいですかね。 ページの真ん中に入ってたら邪魔だったと思うけど、脚注のように下段に入ってるのがいいよね。
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