妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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【乾緑郎 朝日新聞社】
『完全なる首長竜の日』はSFテイストのミステリで、急に時代物か、と思ったけど、読んだらSFテイストの忍者ものだったので、読んだ印象はそんなに変わらなかった。 夢と現、過去と現在が不確かな感じも同じだった。 同じだから悪いってことじゃなく、確かに同じ作者の作品だなぁと思ったという意味です。
伊賀忍者の文吾(後半になってようやく、ああ、石川五右衛門かと気づくトロさ)が主役だけど、話しの核と呼べる部分がいまいちわからず、どこに進んでいるのかいつまでたってもわからないのが難点。 新解釈本能寺がまた出てきた。 これはこれで面白いなと。
この人の温度低い文章はけっこう好きだけどな。 もうちょっと面白そうな表紙にしてあげればよかったのに。 『のぼうの城』作戦で。
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