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■ お花見...夜の部(初めてのお○○○編)
夜は昼とは別の、桜の名所に連れて行ってもらった。 桜を見る前に、彼が予約していた日本料理店に入る。
普段、しっかり食べてからでないと飲めない私なのだけど この時は、空きっ腹の食前酒でかなりいい気分になってしまい その後のビールもグラス半分ほどしか口を付けていなかった。
店の女将が残り僅かになったビール瓶を手に取り ちらりと彼と私のグラスを見て、そして彼に 「奥様にお注ぎして宜しいでしょうか?」と訊いてきた。
(ひえー、奥様!?)
咄嗟に言葉が出なかった私をよそに、 彼は穏やかに言った。
いえ、これ以上飲ませると寝てしまいますから。
なんなの、この大人っぷりは…。 余裕あるなぁと妙に感心してしまった。
大変美味しかったです。ご馳走様。
とか言う様も、そつがないんだよなぁ。 (にしても、2人きりでいる時と随分感じが違う…)
ねぇねぇ、『奥様』だって!
ねぇ。
やだー。夫婦に見えたのかしら。
なんでやなんだよー。
だって他に、恋人とか兄妹とか愛人とかには見えなかったのかしら。 …親子とか。
そんな年齢差、ないだろっ。
なんだかなー。 納得出来ないなー。
なんて、言っちゃったけど。 ホントは全然イヤじゃなかった。
食事の後、暗い川沿いを、手を繋ぎながら歩く。 しばらく歩くと、白いライトで照らされた、輝く桜並木が現れた。 それはそれは幻想的で、美しい夜桜だった。
ところであなたは気付いたかしら。 あの夜のもうひとつの夜桜。
2003年03月30日(日)
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