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■ 私の中から零れてしまった何か。
はい。プレゼント!
彼に、パンツとベルトを渡した。
わーっ、ありがとうね。
……ごめんね〜。 貰うだけで、こっちは何も無くて。
え、無いの?
がびーん。
でも彼は忘れてた訳じゃなくて。 ちゃんと用意してくれてた。 諸事情があって、今日持ってくるのには間に合わなかったけど。
仕方ないって思いながらも、楽しみにしていた気持ちの方が強すぎた。 着ていた服も、あのネックレスが似合うだろうな〜って考えながら 選んだものだった。 パッと気持ちが切り替えられそうになかった。
首がサビシイよ〜なんてぐずぐず言ってたら、そのうち彼の方が 私よりも凹んでしまった。
お盆休みに色々あって。 その後、私は今までのように彼に甘えるのはやめようって思った。 自分が傷付かないように。
でも、それじゃダメだった。 私の中から、ぽろぽろと何かが零れていく。
だから、自分の気持ちをぶつけて。 彼の気持ちも聞いて。
その時、改めて思った。
私が思うより、彼は私の気持ちが分かっているし 彼が思うより、私は彼の気持ちが分かっているってこと。 そして、 分かっていても、出来ないことがあるってこと。
傷付いてもいいから、もう一度甘えてみようかな。
あのネックレスの、真っ赤なハートのモチーフが、 私の中から零れてしまった何かを、拾い集めてくれる気がした。
ね。明日、違うの買ってくれる?
あのネックレスの代わりに?
ううん。アレはアレ。 別っこに(笑)
ひぇ〜。
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