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■ ごたごた。後味の悪い結末。
結婚前から続くごたごたのループ。 原因は多分……奥さんの感情の揺れの激しさ。 きっとこれからも、別れる別れないを繰り返すんだろう。
私は奥さんへのメールで、Hくんに話してしまったことを書いて謝罪した。 もうこれ以上、Hくんにも奥さんにも秘密は持っていたくなかった。
そしたら奥さん。 私がHくんに話した翌日に自分も話した、というではないの。
「もう、私達夫婦は終わりです。 私が沙夜さんより早く話していたら、状況は違っていたかもしれませんけど」
えっ、えっ!?
「私が主人に話した時、彼は初めて聞いたような顔をしていました。 前日に沙夜さんから聞いて知っていたのに……。 私はあの表情を忘れることが出来ないでしょう。 結局私も彼も、嘘を付き、隠し事をし、騙し合っていたんです。 主人は、嘘も方便というけれど、私はそういう大人のズルさが許せません。 もうお互いに、信用出来ないと思います。
とりあえず、別れることは考えていません。 そこそこ好きくらいでちょうどいいのかな、って。 夫婦といっても所詮他人。 私は何を期待していたんでしょう。
これからは波風立てずにやっていこう。 これが私の出した結論です。 長いこと秘密に付き合わせてしまってすみませんでした」
奥さんは私を責めていた。 『どうして黙っていてくれなかったのですか!? せめてあと一日!』と。
そして深く失望していた。Hくんにも私にも。 多分自分自身にも。
もう、奥さんからメールは来ないだろう。 Hくんからも、来ないかもしれない。 もし来たとしても返事しない方がいいかな。 関わちゃいけないかな…って思う。
人は嘘をつく。 自分を守る為に。誰かを守る為に。
2004年02月20日(金)
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