優勝候補におしたアルゼンチンが予選敗退。イングランドに0−1で惜敗したときにこの結果は予測できたが、スウェーデンが予想以上に手強かったということか。フランスに次いで、いやスター軍団という意味ではそれ以上のアルゼンチンの敗退は、サッカーが改めてチームスポーツであることを教えてくれた。 いい代表チームをつくることはいま、より困難な状況にある。スター選手は外国のリーグに所属しているため、ワールドカップ前の数試合のテストマッチで調整しなければならない。優秀な選手であればあるほど試合数が多く、けがや故障を抱えている。日本・韓国にたどりついたときには、満身創痍という選手も少なくない。とはいえ、こうしたハンディはどこの国も同じだ。そうなれば、コンディションづくりに成功したチームが勝つということになるが、それはどのスポーツでも同じか。無理なく調整できる国、つまりホームが優位。今回W杯の優勝は日本韓国のどちらか、次回の優勝国はドイツに決定だ(笑)。 * * スペインVS南アフリカは3−2でスペインの勝ち。すでにベスト16を決めているスペインは主力を温存。南アは引分けでベスト16なので、あんまり熱の入らないゲームになるのかと思ったら、大逆転を狙うパラグアイが健闘して結果的に南アを追い詰め、南アがこの試合を落として、総得点差で予選敗退が決定した。 実況アナの、南アはパラグアイの勝利を知らないのでしょうか、という心配の声、最後まで届かず。試合終了直後、南アの選手たちは予選突破と思っていた感じがしてなんだか哀れであった。選手には情報が入っていない、ということらしいが、そんな馬鹿なという気持ちがする。2−3で負けても大丈夫と南アのベンチ・選手が思っていたとしたら、初歩的情報戦における大きなミスといわざるを得ない。それにしても、いろいろあるのが今回のワールドカップ、アンビリーバブル!
|