Sports Enthusiast_1

2002年06月24日(月) 審判問題

今回のW杯最大の話題は韓国の進撃とそれに伴って発生した審判問題かもしれない。韓国の試合に関しては、テレビで見る限り、ポルトガル戦は問題なし、イタリア戦はホームの利で許容範囲。スペイン戦となると「あれっ」という範囲に入ってくると私は思う。スペインのヘディングシュートはファウルなし、センタリングはオンライン(インライン)であることはビデオで見る限り明らかだ。
ミスジャッジが1試合に2度起こるということは考えにくい。大統領観戦試合では最初からホームの勝ちが約束されていたのか。そんな雰囲気が審判団の中に暗黙のうちに醸成されていたのか。
結論としては、首相、大統領などがサッカーの試合をみにくることは好ましくないというところだろう。サッカーがスポーツを越えてしまう可能性が高いからだ。かつて、スペインリーグ、レアルマドリードVSバルセロナが政治行動の場となったのをテレビで見たことがある。分離主義者がピッチになだれ込んだのだ。幸い、その試合の観衆は政治行動に同調せず、冷静を保った。しかし、次の試合ではどうなるかわからない。観衆が暴徒に変わる可能性をだれも否定できない。韓国でもそうだし日本でもその可能性がある。
国威発揚、ナショナリズム、一体感、サッカーのエネルギーを政治的に領導する勢力はどこの国にも存在する。だから、できるだけ、政治とサッカーを切り離す努力をするべきだ。サッカーがもたらす熱狂は、一つ間違えば、惨事となる可能性を秘めているからだ。サッカーの試合には政治家よ、しゃしゃり出てくるな、といいたい。


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