人生事件
−日々是ストレス:とりとめのない話 【文体が定まっていないのはご愛嬌ということで】
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| 2002年12月28日(土) |
もう一度キスしたかった |
愛しき彼は今日、職場の大掃除が終わったその足でうちに来る。
昨晩、MステにB'zが出ていた。私には不意打ちなことだった。新聞も見ないで、テレビチャンネルを回すだけ回して、最近歌番組なんて見てないなあ、とたまたまつけておいた番組だったから。 先日の3連休は、ドライブの間ずっとB'zをBGMとして流していた。彼も私も好きなのだ。
ホテルのカラオケで、彼は1番好きな歌だからと、この歌を歌ってくれた。『もう一度キスしたかった』。話す声とはまた違う、少しかすれた声で。男の人が歌う声は、時々こちらをゾクリとさせるような色気があって好きだ。
メロディーも歌詞も、好きな曲だと思う。 だけど。私はその歌に、何を思ったのか、何を感じたのか。 過去の恋愛で感じた想いに胸が詰まるのか、彼との未来を案じられているようで悲しいのか。 涙が溢れた。
またもや、精神的に弱っているみたいだ。精神の波はいつも穏やかではなく。目に見える出来事がなくても、自分でも捕らえきれない想いに足を取られてしまうこともある。
彼は、私がさよならを告げたら、何も言わずに、引き止めることもせずに、「分かった」と言う人だ。 この2年になる付き合いの中で、そういう、土壇場では必死になれない人だと理解した。一生懸命になるのは、私を繋ぎとめておくことにだけ。 迷いながらでもひと言別れの言葉を口にしたら、絶対に私の腕を強く掴んではくれない。大事な人との別れが寂しくて、悲しくて、それ以上に傷つくのが怖くて、動けなくなる人なのだ。じっと自分の殻に閉じこもり、悲しみを封印しようとする人。 だから、惹かれたのだ。強く強く、一緒にいたいと思った。ひとりにしたくないと思った。子どものような、私以上に不器用な生き方が、放ってはおけない気分にさせた。 彼の、前向きじゃない歩み方にずるいとも思う。だけど、私はそれに惹かれてやまない。
今朝、彼からもらったCDを出し、この曲をかけたらやはり涙が溢れた。 ・・・よく考えたら、公用車で事故を起こしたとき、ラジオでこの曲が流れていたような気がする。
彼を好きな気持ちは変わらなくても、私の気持ちは上に下に横に揺れて揺れて。
どこまで行くんだろう?
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