人生事件
−日々是ストレス:とりとめのない話 【文体が定まっていないのはご愛嬌ということで】
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手を繋ぎあう中学生がひどく幼く、ひどくまぶしく見えた昨今。
もう、あの頃のように、ひたむきに、周囲も見えずに誰かを想うことなんて出来ない。愛しているとか恋しいとか、それだけの気持ちだけで誰かを想うには、未来を夢見すぎた。
一緒にいるだけで楽しいだなんて、学生時代だけだったように思う。あの頃は、先のことなんて考えていなかった。お金がなくたって、親に扶養されている身だったから生きていくことが出来た。相手のことを考えるだけでよかった。 でも、未来を考えていなかったからこそ、あれだけ強く想うことが出来たのだと思う。先が見えないから、先など見なくていいから、最高にしあわせだった。
だけど、あの頃のように、何もかも投げ打ってもいいと思うような恋愛はもう、したくない。大人になってから、他に何も要らないと思うほど誰かをひたむきに愛してしまった人を、気の毒に思うのは私だけだろうか。
恋愛は感染症のようだ。 幼い頃に予防接種のように軽く軽く色々な恋をしていないと、大人になってからの慣れない恋は重症化の傾向にあって。強く深くのめりこみ想いは時間ごとに積もるばかりで。相手の一挙一動に、自分の気持ちの大きさにうまく対処できずに、ウロウロと回り。そして、その恋を失ったとき、抜け殻になって。
形なき想いは、とても儚い。
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