15's eyes
- 2003年01月06日(月) 5年後お得な男
兄夫婦と食事してきた。
「15の誕生日のお祝いをしようと思って」
と突然彼らは、実家に夫婦でやってきた。
兄夫婦は結婚して2年になる。
去年は離婚危機だったのに、
今年はそれを乗り越えてか、
お互いがそれぞれの時間を確保して、うまく生活してるみたい。
父が新年会で遅くなるというので3人で食事に出かけた。
一緒に食事をしながら、いろいろな話をした。
私の話のネタとしては、
先月の日記で書いた私の同業の友Aちゃんの話をした。
兄は、私の友達と独身時代に合コンをやったことがあるし、
我が家にも出入りしていたことから、
このAちゃんを知っている。
話の流れを聞いて、
兄はいらいらしながら、
「あー俺はそういう女だめだめー。」
と焼き肉をつつきながら言った。
どうもAちゃんが
遠く離れた元彼とつきあいはじめたことが気に入らない上に、
Aちゃんがこの土地でつきあっている
「とりあえずの彼Bくん」との関係をはっきりさせないまま、
元彼とつきあいはじめたことがさらに気に入らないらしい。
(↑過去日記には書いていないけど実はそういう事情もありました)
「おれなら、ぜったいBってやつの方がおすすめだな。」
と兄は言った。
姉も、
「Bくんって人の方が人がよさそう。」と言った。
私は元彼ともBくんとも会ったことがないからわからないけれど、
Bくんって人は悪い人には思えない。
ただ、
Bくんはまだ食べ頃ではないみかんみたいな男
だということをのぞいては。
Bくんは資格取得にも励まなければいけない猛烈に忙しい
お金はあっても休みはナシ、
今が働きどきな男だった。
おそらくみかんが熟すのは5年はかかるだろうなぁ…
だから、「安定」を求めるAちゃんの今の心にはBくんは
悲しいかな、そぐわない。
とてもとても好きなら、5年ぐらいは待てるものだと思うし、
Aちゃんがもっと若かったら、
いろいろ計算もしなかっただろうけれど、
やっぱり今のBくんではAちゃんの心はつかめないだろうな。
私もAちゃんに言ったよ。
だったらAちゃん、さっさとBくんと別れないと。
Bくんがかわいそうだよ、と。
あーでも。
ひとのなかには、
どうしてもどうしても、
次のはしごがかからないと絶対にそのはしごから降りない人がいる。
Aちゃんもそういう人だった。
次のはしごを登り始めてからでないと、
古いはしごは処分しないのだ。
昔の私のように。
Aちゃんが結局5年前の元彼のはしごに再びのぼり始めた。
そのはしごをきっとずっと手放さないだろう。
そうだといいなって思う。
これからもうすぐ捨てるはずの、
Bくんのはしごはきっとこれから徐々にぴかぴかに
磨かれていくのだろう。
5年後がお買い得。
「先物買いすればいいのにな。」
兄夫婦は言った。
けれど、それは結局は客観的にみた、
私たちにしか見えないのよ。
自分がのぼってるはしごは、
のぼるのか降りるのかいっぱいいっぱいの状態で、
人は足をかけているのだから。