15's eyes
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2003年02月14日(金) げんばのせんせのなやみ

ちょっとしばらくぶりの日記です。

今週は忙しかった。
自分の研究授業とその討議はどうにか終わって、
今研究紀要用の原稿をまとめているところ。

学校を昔に卒業してしまって自分の子どももいない人々には、
あまり関係のない話になってしまうのですが、
知識として多分頭の片隅に入れておいた方がベターな話題だし、
私が書きたいことを書く日記なので書くんだけどね。

現在ばりばり働いている20代や30代のあなたや、
楽しく遊びいずれ社会にでてゆく高校生や大学生のあなたたちの
およそ10年後、
未来の後輩は、
3ケタ×3ケタのかけ算を学習していません。
たとえば、123×456みたいな計算は、学校の学習では応用として、
とりあげられるので公立では行わない学校がほとんどでしょう。

私に限らず、これはきっといろんな先生が、
まじで教えないのかよ
と衝撃を持っただろうね。

だって、548円の弁当を222個、団体さんが買うから
計算しておいてっていう問題が計算機がなかったら解けない
子たちが増えてくるってことだよ。


2ケタ×2ケタは学習するので、おそらく2ケタができれば、
ちょっと考えれば3ケタだってできるだろうという
もくろみが学習指導要領の編纂者にはあるのでしょうが。


6の段のかけざんくくが、
ようやくいえるようになった子が、
2ケタから3ケタの応用を自力で
できるかって。

スキナーのスモールステップの原理ではないけれど、
教科書は階段状になっていて、
この問題がクリアーできたら、次、みたいにつくられてる。
ただ、その1段がやたら高い時がある。
2段とばして上れみたいな時がある。

今年度に入って、勉強の量はかなりスリムになった。
さっき言ったような今まで教えてた勉強が減ったから。
難しさも減ったけど、
本当に身につけなくてもよいの?という事項や、
数理の美しさを味わうことや、
なぜそうなるのか数学的な根拠をみつける楽しさの学習や、
身につけた力を発揮する応用も教科書そのままを教えていったら
きっとなくなっているんだと思う。


テレビや新聞では、
日本の教育ってこれでいいの?みたいなことをよく特集してるけど。
現場の先生たちだって、
これでよいのか?いいやよくない。
と思ってる人たちだってたくさんいるんだよ。

そして、身につけさせたい力を求めて、
毎日授業をつくっているんだよ。


…それにしても、教科書ひどいわ。
と思った1年だった。


話は変わって。
今日はバレンタインデーということで、
私もこどもからチョコレートをもらった。

私は女顔の女なんですが…
他意のないチョコには間違いない。いちおう。

とりあえず子どもというのはイベントが好きで、
女の子の友達同士とか、
先生とか、
あげる相手を無理矢理つくって「バレンタインデー」という
行為を楽しみたいものらしい。
うんうん、純粋な楽しむという気持ちで行うバレンタインデー
なんて、もうとっくの前に過ぎ去った過去だったので
ほほえましくなった。

あ。
私は閉店前のデパートに駆け込み、
とりあえず万が一のホケンの生チョコと、
チョコクッキーをつくるべく材料を買い込み、
土曜日につくるのだよ。
つくるの好きだから、いいけど、
純粋に楽しむバレンタインデーではないなぁ…
行事にはとりあえず参加するかというモチべーションの下がり具合です。
かなしい。




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