15's eyes
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2003年03月01日(土) 仕事の勝ち負け

今週末は研究の打ち上げという名の飲み会だった。
とてもひさしぶりに3時過ぎまで飲み、
今日はぐあいわるい…

午前中から仕事に出かけるはずだったんだけど、
眠ってしまった結局午後出勤で、夕方に仕事を終えた。

肌のためにも
肉体的にも、
精神的にも、もう夜中まで飲むもんじゃないわ。

飲むと相変わらず仕事の話になった。

つまらない…

私はひたすら今日は黙っていようと思って、
ずーっと食べ続け、飲み続け、振られたら相づちを打ち、
ぼーっと聞いていた。


不景気の世の中、
民間から採用試験を受けてこの仕事についた人もいたんだけど、
宴会も深夜になってくると、けっこうシビアな会話になった。


公務員批判というかなんというか。


「民間のほうが、ずっとずっと大変なんだから、
公務員は夜中前に帰れるんだから、
その程度で忙しい忙しいなんていうな」とか、
「ホント先生は常識ない」とか。
そして、極めつけは、
「民間の方が偉いんだ」って言い出した。


この言葉、どっかで聞いたことがある…


そうだ。
サラリーマンをやっていたときの兄の言葉だ。


ここまで言われて、大学出て純粋培養で先生になった人が、
反論しだした。


会話は結論でず、繰り返し繰り返し、繰り返し。


結局、その民間上がりの人は、「自分だって結局は、
公務員になっちゃったんだから、負け組なんだけど」
とか言い出した。


うーん。


そうなのか?


きっと、民間時代に休みもなく、いろいろ上から半端じゃなく言われて、
よっぽど大変だったんだろうね。



たださー
職種って、勝ちとか負けとかあるの?
何と比べて勝ちとか負けなの?
誰と比べて勝ちとか負けなの?

大変なのに頑張ってる人は勝ちなの?

酔いがまわりながら私は黙って聞いていたんだけど、
突然会話を振られて、「はぁ…」と
ろくな受け答えもせずにいると、
「おまえは絶対民間でなんか働けねー」
と言われた。


そうかもしれませんが。



ただ、ひとつそのまえに、
自分が教職公務員というこの仕事を、
とりあえず自分の意志で選んだということだから、
民間で働こうと思わないんですが。


と言ったら、きっと10倍ぐらいで言い返されそうなので、
黙っておいた。


結局は価値観の違いなんだね。


その人はつらい時期を乗り越えて、日々勝負として、
人生を捉えているのかもしれない。


私は違って。
人生に勝ち負けはないと思ってて、
もしも「負け」があるとするなら、
「後悔」といったほうが正しいかもしれない。
けれど、後悔にも必ず学べることはあるから、
最終的には負けなんかじゃなくてプラスに働くって信じてる。
だから、自分がしたいことをするだけかなぁ。

宴会の端の席で、そんなことを考えていたような気がする。

いつの間にか会話は終わろうとしていて、
純粋培養の先生が民間あがりのその人に対して一言。


「男だからさー所詮ムリだけど、おれはおまえとは結婚できないわ」



わたしも。


同感。


仕事や生き方の価値観がここまで違う人とは、結婚できないわ。













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