15's eyes
- 2003年04月06日(日) 彼女のお城
昨日から外泊。
一人暮らしの、
友達のおうちに遊びに行ってきた。
私とこの友達の関係はお互いの家に遊びに行ったら、
とりあえず、おもてなしをし合うというような感じ。
私の家に遊びに来たら、ご飯を食べさせ、おつまみを出し、
おふとんもひいてあげましょうという感じ。
今回は反対で、私が彼女の家に遊びに行った。
すると、でてくるわでてくるわ。
おいしいご飯が、
おいしいお酒が、
おいしいつまみが、
おいしいデザートが、
そして、
おいしい朝ご飯が。
「買い物に出るのが面倒で、
家の残りのものでつくってるのよ〜」
と、ちょうど家に遊びに行ったときに、
まだ台所で調理していた彼女はあせっていたが、
とてもあまりものではつくってないだろうという
おいしさのごはんだった。
あー
こういうひとと、結婚したい。
私、女だけど。
彼女は「一人の時は適当に食べてるのよ〜」
と言っていたが、
なんだか家のところどころに、
「きちんと暮らしている」
という影が見えて、
りっぱだなぁと思ってしまった。
きちんと暮らしているっていうのは、
部屋が片づいているとかそういうことだけではない。
玄関に飾られているポストカードや、
瓶詰めにされた手作りジャムや、
ちょっとずつ買って箱詰めにしてるお菓子とか、
そういう部屋のあちこちのものが、
彼女の手を通してその場所にあるんだなぁと思った。
ただの出来合いのものではなく、
ただの飾りではなくて、
彼女が好きなもの。
名前は書いていなくても、全部彼女の影が見られるものだった。
味がある部屋だなぁと思った。
カタログで見る、無味乾燥とした素敵なお部屋よりも、
断然居心地がよかった。
忙しいと家のことって
どうしても手抜きしがちで、
時にはただ眠るためだけの場所になってしまう。
私の友達は、私よりも断然忙しい仕事についてる人なのに、
きちんと暮らしている。
ちょっと見習わなくてはと思った。
「せまいけど、やっぱりここは私のお城なんだなぁと思う。」
と彼女は言っていた。
自分がすきなものをごちゃごちゃと集めた、
彼女のお城。
おじゃましました。
自宅に戻ると、私はすぐに部屋に入った。
私のお城は、通販で届いた健康座布団と、サプリの数々。
雑誌が積み重なっていた。
ちょっとなんとかしなくちゃいけないわ…
がっくり。