15's eyes
BACK NEXT 初日から日付順 最新 目次

2003年05月07日(水) 男友達に一瞬惚れた瞬間

先日の連休にまたしても結婚式があって出席してきた。

今度は大学の友の結婚式。

それで、久しぶりに研究室の同期が集合した。
楽しかった楽しかった。

私が所属していた研究室の同期はけっこう身を固めるのが
早くてもう半分以上が家庭持ちになっている。
こどもはまだな人がほとんどなんだけど。


それで、結婚式の2次会で印象に残った話を。

2次会にはYちゃんがきていた。
私も同期の中では、荒れ模様の恋愛を展開していると
思われているんだけど、私以上に過去、
嵐みたいな恋愛を経験したYちゃん。

今はそんな彼女も結婚3年目。
世間でいう略奪婚をやってのけ、
そこまでしたんだから、
さぞや今もらぶらぶな生活を送ってるんだろう
と思いきや、
Yちゃんは「今はもうただの同居人よー」
と笑っていた。


は?
ただの同居人なんすか?



そうか。
風化していくということはおそろしい…
と、私はいつものように時の魔力にふるえそうに
なったんだけど、
そこで、同期の中では2番目に結婚した男、
Kくんが話に割り込んできた。
「おまえ、それは、空気みたいな存在ってことだろ?
夫婦にとってお互いが気にならない存在になることって
やっていくのに大事なことだろー。」と。


私はKくんが口をはさまなかったら、
おそらく、Yちゃんの嘆きの言葉を誘い出すような
話を投げかけていたかもしれなかった。


ところが、このKくんの言葉で、
Yちゃんは夫との関係に何か新しい位置づけをみつけたのか、
「そっか。まぁ大事なことだよね。
考えてみれば、私、好きなことやらせてもらってる。」
といい、今の旦那さんとの関係を肯定的にとらえたのだった。


なるほどね。
空気みたいな存在か。


恋人同士でも使われるこのセリフ。

でも、きっと一緒に暮らす夫婦が言ってこそ
深い意味を持つんだろうなぁ。


ここからさらにKくんの話は続いた。


「まぁ、おれもいろいろあるけどよ。
外で好みの女の子みつけたって、
結局は、帰る家はここなんだなぁって最近思うよ。」

「あ。それわかるわぁ。」
Yちゃんもすぐに相づちを打った。

「私も、やっぱり老けたくないし女でいること忘れたくないし、
かっこいい人見つけてときめくっていうことは捨てたくないよ。」

「だろー?
結婚したって好みのタイプっていうのはなくなるわけではないし。
でも、それって浮気したいとかそういうことではないんだよな。
結局は相手が一番だっていうことにかわりはないし。」
KくんはYちゃんの言葉に返事した。


なるほどね。
ちょっとほんの一瞬のよそみなのだ。
きっと。


でも、よそ見ってさ。
ホントに見てる対象があるから、よそ見ができるんだよね。

ホントにいつも見つめているもの、
焦点はいつも一番大切な人なのだ。




どんなに寄り道をしても、
結局は、帰巣本能のように自分の家に帰る。
それは自分の居場所があるから。
愛すべき我が家
愛しいひと。



なんだかさぁ。
もっと大人の人が聞いたら「あたりまえのことじゃない。」って
思うのかもしれないけどね。

わたし、大学の頃のKくんよりも
ずっとずっとKくんが大人になったようにみえた。

それは、
「自分が守るべきものや、築き上げていくものを
しっかり知っているんだな。」
って思ったから。


同時に「なかなかよい男じゃないか。」と思った。
惚れたな。
一瞬だけど。


結婚て。
やっぱり、独身の私には見えてない何かが見えるものなのかもしれないな。
器が広がるものなのかもしれない。
Kくんは間違いなく結婚して男としての器を広げたと思う。
大事だと思う誰かと一緒に歩くこと
を自分の生き方の中でプラスに考えてる人だから。
時間でかわりゆく関係をも肯定的に考えていくことって
夫婦には大切だし。
そんな考え方を早くも持っている彼をすごいなって思った。


きっとこれって結婚経験のある男の魅力なんだろうなぁ…
独身の男がこんなこと言ったって説得力小さいもんなぁ…


私もこういう男と一緒になりたいわぁ。
あ。
人のものをとる気はないわ。
さらさら。


願うべきは、
私の未来の旦那様がこういう考えの持ち主であってほしいということだな。
うん。



















My追加
15(ichigo)