15's eyes
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2003年05月13日(火) ともだちは教科書

まったく。
久しぶりの友達に会うと、いろいろなことを教えてくれる。

巡り合わせなのかなんなのか、
最近は、仕事やプライベートで久しぶりの人によく会ったり、
メールがくることが多い。
ちょうど転勤した挨拶状が届く時期だからだろうか。

Oちゃんは、私の古くからの友達だけれど、
なんとしばらく会っていないうちに
同じ彼と3回も復活していたらしい。

私はつい最近の片づけもののときに、
Oちゃんからの手紙を見つけて読んだ。
それは、
Oちゃんから頼まれてOちゃんの彼に貸した仕事の資料を、
郵送で返してくれた時の手紙だった。

「15には元彼がお世話になりました。
ありがとう。」


なんのことはない、資料を貸したお礼だったのだけど、
私が貸した時には、「元彼」ではなくて、
「付き合っている彼」だった。

そっかー
別れたのだね。


そういえば、この手紙いつのだっけ??


えーとえーと
2年前?



そしてその後、私は最近Oちゃんに会った。
「あれー?今どうしてるの?」
「それが、恥ずかしいんだけど、結局あの彼とつきあってるのよ。
3回別れたんだけど。」

Oちゃんは苦笑いしながら言った。



わお
3回もか。


「今回は復活する気はなかったのよ。ホントに。
でも、たぶん私、この彼と結婚すると思う。」




ひょー
なぜになぜに
復活する気がさらさらなかった相手と、復活して、
さらにさらに結婚なんて考えるの??

私は、驚いた。


Oちゃんによると、
3回目に別れたときに、
彼と半年の冷却期間を置いたそうだ。
会えない間、彼はいろいろ考えたようで、
Oちゃんに再度結婚を前提につきあってとお願いしたらしい。

Oちゃんは会えない間、
最初は本当に寂しかったけれど、
自分で自分の楽しみをみつけた。
忙しい彼の休みに合わせるだけだった自分の
生活を変えた。


やっと彼のいない生活に慣れてきた頃の、
彼の告白。


結局OちゃんはOKしたんだけど、
彼の告白の言葉は私にとって
覚えておきたい言葉だった。

「仕事の話は同僚にすればいい
趣味の話はその友達に話せばいい。、
ただ、なんでもない話をする相手が欲しい。」


この言葉。
人によっては、
きっと告白とはとられないものなのかもしれない。


でも。
私、この言葉を恋人に言われたら、
きっと心の中に幸せの波紋が拡がると思うわ。


とりとめもない くだらない話を気兼ねなく出来る関係。

それは何を言ってもつながっていられる信頼関係がなりたっているから。
自分が無意識にその人に話したくて、
自分の話を聞いてくれるその人は、
自分の心を占める人だと思うから。


こんな人がいないときっと、
利害がからまない、
飲み屋の人とか、
メル友とかに話すんじゃないかなぁ?


だって、今の私を振り返っても、
仕事の時は別として、
プライベートで
饒舌な時間は彼と過ごしているときに間違いなかった。

話題は泡になって消えちゃいそうなほど、
くだらなく、くだらなすぎて、
友達にも話せない内容のものばかりだった。


あー
そうか。

恋人と、
大事な話は必要なときはもちろんするけれど、
大半を占めるすぐに忘れてしまいそうな
他愛もない話をしていたことが、
どんなに自分の心を潤していたことか。


Oちゃんの彼の言葉を聞いて、
私はそれを実感した。



ホントに。
大人になってから、教科書で勉強することなんて
ほとんどないけれど、
自分が出会う人、
出会った物事で、
どれほど自分が振り返ることができ、
学べるのか。

友達はまさに吸収することが多くて、感謝。



なんか、
今日はキレイすぎる終わり方だな…





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