前後(マエウシロ)向き日記
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ぐるぐる。ぐるぐる。
いろんな感情が湧き起こって、自分自身を見失ってる。
この数日私に襲いかかる恐怖と後悔と自分の最低さは、 今までに経験したことがない。
ある人が死んだ。自ら生涯を閉じてしまった。 そんな事実を彼女の母親から知らされた。
そしてそれが私とメールをした数時間後ということも。
事実を受け入れるのが恐かった。 騙されてる。悪い冗談だと思いたかった。 今でもそうあってほしいと思ってる。
私と彼女はとても浅い関係。 まだ友情と呼べるものも存在しないほど。 でも私の中で忘れられない存在になってしまった。
彼女が何故死を選んでしまったのか私にはわからない。 彼女を苦しめているものがあるのは知ってたけど、 それが何だったのかはきっと本人にしかわからない。
私は今まで幸いにも身近で自殺や事故で突然人生が終わるというのは 経験したことがなくて、ましてや笑ってメールをしてた人が たった何時間の間で死を選ぶなんて考えられない。
うん。私には自ら死を選ぶ人の気持ちなんてわからない。
確かに私も裏切られたり、先の見えない仕事に体が悲鳴をあげた時 つらつらい恋愛をした時、 いっそのこといなくなってしまえばどんなに楽だろうって 思った事もある。
でも私はそんなことはしない。大切な人達がそばにいてくれるから。 その人達を悲しませることはできない。
つらかったら逃げてもいいと思う。 現実に立ち向かうだけが勇気じゃない。逃げる勇気も必要なんだよ。 きっと彼女もできるかぎり努力はしたんだろうね。 でもどうすることもできない何かが彼女を動かしたんだ。 こうすることでしか自分を救えない人もいるんだよね。
最後の日、 私は彼女とあまり話ができなかった。 いつでも。これからもっと話をたくさんしようと約束した。 あせらずゆっくりやっていこうと言ってたのに。
私が本当に苦しんでいるのは、 きっと彼女の死を純粋に悲しんでいないから。 彼女自身の存在は私の中ではほんのほんの一部にしか過ぎなかった。 たぶん亡くなる前の日にメールをしてなかったら、 こんなに苦しんでないと思う。冷たいかもしれないけど。 ただ何も気付けなかった自分や彼女の死を理由にあんちゃんに電話を した自分を正当化させて楽になりたいだけ。
最低。
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