■全力全開いい湯加減
2000年06月01日(木)
ゲーセンの前でぼーっとしてたら
一台の自転車が凄い勢いでやって来て
僕の前で止まった。
ゲーセン仲間のナベさんである。
ママチャリなどではなく、十数万出して買ったという
自慢の自転車にまたがり、
ショートパンツに手にはグローブまで嵌めている。
まるで競輪選手だ。
汗びっしょりのナベさんはゼーゼー呼吸を息を乱しながら
「マコト来てる?」
と僕に聞いた。マコトは同じくゲーセン仲間で、
ナベさんと同じ会社で働いている。
まだ見てませんけど…と僕が答えると言うと
「いえーい!俺の勝ち〜♪俺とマコトでね、賭けをしたんだよ。
俺は自転車、マコトは原チャリで会社から同時スタートして
どっちが早くここまで来れるか。」
彼らの会社の場所は六本木である。
ここまで10キロ弱はあるはずだ。
このクソ暑いのによくやるよなあ。
自転車で車道をぶっ飛ばし、
信号も無視しまくって来たんだそうだ。
「はあ…疲れる上に危ない賭けですねえ。何賭けたんですか?」
「ジュース一本!」
リスキーな割りに…安!
まだ息が荒いナベさんはドリンクホルダーから
ミネラルウォーターのペットボトルを取り外し、
ぐびぐび飲んで空にした。
やがて、マコトが原チャリで到着した。5分ぐらいの差か?
先に着いたナベさんを見つけ、まじでー?といった表情。
「いえーい!勝ち勝ちい♪コレと同じやつ買ってこい!」
ナベさんはマコトに空のペットボトルを投げつけてはしゃいでいた。
元気な人…。
今日もアリガトウゴザイマシタ。
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