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■気にしないフリ男の子。
2015年02月19日(木)
2月11日の祝日、娘・R(11才)が嫁とバレンタインチョコを作っていた。

貧乏長屋の我が家の台所もキャッキャウフフな華やかな女子力で溢れ、男である僕は近寄るすべもない…と思ったら息子・タク(9才)も面白がって何か作っていた。

「ああー!ゼラチンがない!誰か買ってきて!」

突然嫁の声が上がった。誰かといってもヒマぶっこいている僕以外適当な人物は見当たらず、近所のスーパーに行って買って渡した。グミも作るのだという。いろいろ手が込んでいる。

チョコ
やがて完成したようでラッピングされたチョコがいくつも並んだ。これをバレンタイン当日まで冷蔵庫で保存していた。

で、14日、土曜日だが小学校は休みではなく午前中だけ授業があって、昼過ぎに帰ってきた。嫁は仕事でいなかったので僕が急いで飯を食わせた。タクは午後サッカーの練習があり、Rは友達とチョコを配りに行くからである。さりげなく

「誰に配るんだい?」

と聞いてみたら、僕もよく知ってる女の子友達の名前が何人かでてきたので安心したが、

「実は男にも配るんだけどパパには内緒にしているんだろうか…」

などと悩んだりもした。そこんとこもうちょっと聞きたいけど、下手に突っ込むと微妙なお年頃のRの機嫌を損ねてしまうなあ…と迷っていたら

「Rちゃん、男にも配るんでしょー、うえっへっへ」

タクがストレートにぶっこんできたー!まだ年齢ヒトケタなくせに一発でセクハラで訴えられそうなぐらいオヤジ臭ぷんぷんな絡み方である。

「配らないし!男は家族だけ!」

Rはムッとして返事をしていたが僕は嬉しかった。タク、あとでチロルチョコやろう。Rは昼ごはんをあわただしく食べ、自転車で学校に行った。友達と合流して一緒にチョコを配るのだという。

で、Rは4時ぐらいに戻って来た。僕もタクのサッカーの帰りを迎えに行ってたりしていたが、

「パパの分はもうないよー」

「えー!」

当初予定していた以外の友達にもあげてしまったのでチョコ切れだとのこと。ていうか作る個数も超どんぶり勘定で決めていたらしい…。僕が絶望のズンドコに落ちてしまっている一方で

「あ、ボクもあげてくる」

タクがすぐお向かいの家の女の子に自作のチョコを渡しに行き、お返しにやはりチョコをもらって帰ってきた。今時のバレンタインは自分もあげないともらえないんだな…。イケメンでもない限り、アホみたいに大口を開けてバレンタインチョコを待つ時代は終わったのだ。なんという世知辛い世の中。

死んでしまおうなんて…島倉チョコ…なんちて。

僕がよほど落ち込んでいたのか、Rは冷蔵庫を開け

「いっこだけ余ってたのがあったからあげる」

チョコひとつぶだけ僕にくれたのであった。辛うじてチョコゼロの辱めは免れたが、あのカワイく包装されたチョコはもうないんだ…。

チョコレイトいずこ!チョコレイトいずこ!

なんちて。

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