前年のクリスマスプレゼントにてコンピューターゲームを解禁した我が家。
う、「コンピュータゲーム」なんて言葉、YMOの曲名以来に使うかも。要はDSとソフトを買い与えたのである。
以前息子・タク(9才)にDS買ってくれとねだられた際、嫁が
「クラス全員にゲーム機の有無及び持ってない子には持ってない理由を聞いて来い」
と命じたところ本当に聞いて来たことは過去の日記に書いた。およそ2/3が所持しており残り1/3の持ってない理由は単に欲しくないだけであり、欲しいのに持ってないのはタクだけ、という結果になり一気にタクが憐れに思えたものである。僕と嫁は「まだ早い」と思っていたのだが世間とずいぶんずれていたようだ。
ようやく重い腰を上げて買ったわけだが、ゲームソフトは娘・R(11才)とタクにそれぞれ一本ずつプレゼントした。Rが欲しがったソフトは「ディズニー マジックキャッスル マイ・ハッピー・ライフ」という、ディズニーの世界で主人公がディズニーキャラと次々に絡む内容(AVの紹介みたいになってしまった)のゲーム。これを聞いた時、僕は昔からキャラものゲームはクソゲーが多いことを心配した。しかもメーカーがバンダイナムコ。キャラゲー+バンダイ=クソゲーの法則は昔から鉄板だったので、
「キャラもののゲームはハズレが多い、違うのにしたほうがいい」
Rにそう注意した。初めてのゲームがクソゲーだったらトラウマになりかねん。しかしRは
「やだ、友達もやってるしちょっとやらせてもらったら楽しかったもん」
と言って聞かない。えーまじでー、と、インターネッツで評判を見てみたら、あら、結構いいじゃない、ということで前言撤回してそれにすることにした。キャラゲーに関しては悪名高きバンダイも、「重いカルチャーをオモチャ―という」名門ナムコットと合併してちょっとはマシになったのであろうか。ともあれ昔と違ってユーザーの率直な感想がすぐ分かるから恐ろしい。
そしてタクは「妖怪ウォッチ」である。これまでずっとポケモン好きだったのにあっさり乗り換えた。アニメやカードゲームは未だに大好きだけれどもゲームは別に欲しくはないという。黄色いネズミより赤いネコを選んだのである(マルちゃんのカップ麺みたいだな)
で、「ゲームは1日1時間」という高橋名人の教えに従いつつ時々破っては嫁や僕に「けじめつけろ!」とか怒鳴られながらやっている。ゲームやってる時間に限っては静かになるだろうからそれだけはいいかな…と思ってたら実はそうでもなかった。
「パパ、○○(ゲームに登場する妖怪。以下同様)はどうやって出るの?」
「パパ、××が強すぎる。どうやって倒すの?」
「パパ、△△が好きなアイテムはなんなの?」
もうありとあらゆることを聞きまくるんである。もちろん僕が知っているわけではない。インターネッツで検索しろ、と迫るんである。初めのうちはしょうがねえなあとポチポチとキーボードを打っていたのだが、あまりにも頻繁なため
「いいかげんにしろー!パパは検索マシーンじゃねえんだ!!」
ましてや千葉県知事でもない(それは建作)、とぶち切れた。
それにしてもキーワードを打ち込むだけですぐさま答えが出てくるインターネッツと攻略サイトは素晴らしく便利である。僕らの頃はファミ通のようなゲーム雑誌か攻略本を買うしかなかった。それでも全部乗っているわけではない。メーカーの指示により情報を抑えられているので、せっかく攻略本を買っても
「ココから先はキミの目で確かめてくれ」
とか書いて終わっているのを見た時には
「それを見せてくれるのがお前の存在意義じゃないのかー!」
とブチ切れて速攻で捨てたこともある。攻略本も何種類かあって、発売してすぐ出る中身の薄い本が出、しばらくしてから分厚いパーフェクトガイドみたいなものが出ていたものだ。ひとつのソフトで2度も3度もおいしいような商法だった。今はよほどビッグタイトルのゲームでないと攻略本なんて売れないのではないか。何故なら速攻で攻略サイトを作られてしまうから。攻略サイト作ってる管理人ってアフィリエイトでウハウハなんだろうなあ…。
更にファミコンゲームじゃなくてパソコンゲームなんかはもっと情報が少なくて、月刊パソコンゲーム雑誌が小出しに出してくるダンジョンマップや謎解き情報を頼りにしていたのである。1ヶ月に1度の機会を半年ぐらい待ち続けてようやくクリアできていたような気がする。あとはわずかなゲーム友達と情報交換するしかなかった。
…そんな昔はどうだったみたいな話を21世紀の子供達にしてもしょうがないか…。しかしもうちょっと隅々まで探検し尽くし、何度でも噛み締めて味わうようなプレイこそがゲームプレイヤーの真髄だし、クリアした時の喜びも大きいのではないだろうか。…そんな精神論も話してもしょうがないか。ていうかそんなにゲームやりこまれて勉強しなくなったらそれこそ大変だ。
しかしどうしても我慢できなくて、全部ではないが上記のようなことを噛み砕いて軽く話してみたところ、それ以来

こんな置き手紙を残すようになった。
「めんどくさかったらやんないでいいんだね?」
と意地悪く聞いてみたら
「ほんとはやってほしい〜」
タクから素直な答えが返って来たので可愛いやつだと思った。
そんなわけで検索マシーンとなっている僕である。ああ、昔のゲームだけれども検索しなくても未だ覚えている重大な攻略情報があるんだけどな。
犯人はヤスだ。
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今日もアリガトウゴザイマシタ。