耳鳴りおやじの日記
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2004年02月25日(水) 常識の違い

僕は、出身が国立、勤めが私立、研究が市立大学とほんとややこしい人生を歩んでいるが、得るものはかなりある

たとえば、大学環境の相違だ..国立や市立などの公立は、授業に対する思いは希薄で、研究主導型が多い..
 それに対して、私立は概ね、授業を重視し、その見返りとして給料が得られているという感触がある..

 知り合いのS教授が、ある私立大学に非常勤に行っているという、週に2コマの授業で5〜6万くらいもらえるようだが、先生は”こんなに安いのか!”という感触を持ったという。助手の先生も同じ事を思ったらしいが、これは相場である。その感覚は非常勤講師を経験した教員にとっては当たり前の感覚であるが、そとで講義といえば集中授業しか経験のない教員にとっては、非常識なことかもしれない..

 ところが、前、うちの私立にいたK教授は、若い頃には非常勤をして人間関係を築けというのが常識的な考えだった..

 大学というより、大学教員の常識にはかなりの格差があるのだ..

 私も昔は非常勤をしていたが、ある時からS教授の感覚になった..自分への投資という意味では、授業の準備、講義という事を他の大学で行うコストは5〜6万ぐらいでは安すぎるのだ..もしかしたら、その時間で論文を1報書けるかもしれないのだ..

 公立では授業が少なく、研究主導とは言え、僕から見れば無駄な時間ばかりだ..この時間を教育に当てればいいというか、当てなくてはいけない..まあ、これも常識の違いか..


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