lucky seventh
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アタシは
アタシはいつも、自分という存在に夢を見ていた。
自己崩壊のアリア
繰り返し 繰り返して、少しずつ上がってゆく恐怖に 恐ろしくも美しいそのセンリツにアタシは終止符を打つ。
いつだって自分に怯えていた。 気がついてしまった何よりも誰よりも自分を追い詰める 影に似たソレ。
「あたしが恐い。」
アタシの中で聞こえる声。 昔、母が考えていた私の名を持つソレは いつだってアタシを呑み込みぐらい アタシの魂よりも強い輝きを放っていた。 アタシの理想のアタシ。
「あたしがアンタに成り変わってあげようか?」
できるものなら、そんなアタシごとなかったことにして欲しかった。 アタシの理想のアタシ。
「あたしがアンタに成りかわれても、 アンタはあたしになれないのよ。」
階段を昇るように 渦を捲くように
上へ 中心へと
近付く恐怖に アタシは堪えたくなかった。 そんな自分になりたかった。 それが逃げだとしても…
ナナナ
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