lucky seventh
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2005年05月26日(木) 多角形ロジック スルー

どこぞのファーストフードと同時刻、
ここでもまた友人同士の一方通行の会話が繰り広げられていた。
自分の許容量以上のことが起こると聞こえなかったふりあるいは、流す少女と。
思い込みと行動力が比例する少女のかみ合わない二人がばったり会ってしまったことから始まった。


「この浮気もの!!」
出会いがしらは平手打ちから始まった。
殴られた少女はぼんやり自分がなぜに殴られたのか考えていた。
殴ったのはこれまた同い年くらいの見知った少女。

だがしかし、自分は断じて同姓と付き合う趣味はない。
むしろ、健全な友情を築いていたはずだ。

「やぁ、久しぶり」
とりあえず殴られた少女は笑って挨拶してみた。
殴った少女の言葉をさらりと流しておいて、
いかにもな作り笑いで笑う少女の殴られた頬は真っ赤だった。

「ひどい、あんまりよ!!」
しかし、殴った少女のほうも聞いていない。
この場合は聞かなかったよいうよりも聞こえなかった、耳に入らなかったと言うだろう。
殴られた少女に抱きつき、胸をたたく。
けれど二人の少女はおよそ同年代、同じ身長であり
同じような力の持ち主であるからして…

「ぐっ…ハッ」
その拳に強打された。
(ナイスパンチング!)
声に出しては言わない。言ったところで聞こえてないのが関の山だから。

「…」

「グスッ…」

「…」

「グッ…」

「…」


「ごめんなさい。」
しばらくした後、少女は謝った。
しかし抱きつかれている少女は知っている。
平手打ちから始まるその他もろもろの行動について謝ったことではないのだと。

「いいんだよ。と言うわけで私は帰るから」
自愛にとんば微笑でそっと少女の肩に手をおいて、抱きついた身体を話す。
とりあえず分ったふりして頷いておけば十中八九帰れるだろう。

「私、あなたを信じているわ!だから…」

「じゃ、そういうことで!」

だがしか、掴まれた服のすそに少女は動けなくなった。
なんだかんだ言いつつ結局堂々巡りなのである。


ナナナ

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