lucky seventh
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握り締めた 拳が震える。
それは、恐れか? 恐怖か?
はたまた怒りか?
よぉーし、落ち着け! とにかく落ち着くんだ、アタシ!!!
深呼吸が肝心だ。 吸って スーーーー 吸って 吸って スーーーーーースーーーーー 吐いて ぐハッ ゲホホ。グフっxx
だ、ダメだ!…幻じゃナイ!!
目の前の現実に、あたくしは眩暈を覚えたのです。
ことの発端は、雨の日に見つけた汚れた二匹の捨て猫だった。 いや、ただしくは 小汚いない捨て猫のような少年たちを見つけたことだった。 警戒もあらわに、山吹色の猫は傷ついたオレンジ色の猫を守っていた。 いやぁーあの時はホロリと来たね! 自分も傷ついてるって言うのに、ひっしにアタシを威嚇してるんだもん。 だから、 だからなのかな、普段なら絶対にしないことをしてしまった。
アタシは自分に責任はとれないことはシナイ主義。 だってそれが賢い生き方だから。 自分のしたことに対して責任をとるのは必要最低限の義務、 だから、責任のとれないようなことはシナイとアタシはルールを自分に決めた。
我ながら立派な心がけだよ…涙がでるネ!!
まぁ、だからだろうか。 アタシは同年代の子たちに比べるとかなり協調性がなかったりする。 ぶっちゃけ、クラスからは大分浮いていた。
クラスに一人いる(いるのか?) ちょっと変わった子の宿命だと思っとこう…。
うぉ!?話がそれた。 まぁ、そんな訳ではやまったかな、アタシ…。
山吹色の方に猫騙しくらわせて、オレンジの方を担いで逃げてみた。 案の定、もう一匹がアタシを追ってくる。
作戦成功★(グッジョブ!自分!!)
肩に担いだオレンジ色の猫はみょうに軽かった。 コイツ、霞でも食って生きてるのか!?ってほどに。
そんなこんなで猫を拾いました。 拾った当初はかなり衰弱していたけれど、 今ではなんだかんだいってありあまるほど、元気です。 とりあえず、拾った者の責任として飼ってみたりしています。
アタシの腰にしがみついて寝ているオレンジ色の猫は ミカン(アタシ命名) アタシのベットの隅で丸くなって寝ている山吹色の猫が ユズ(アタシ命名)
野良のはずなのに なんだかみょーに懐かれました。
いつのまにベットに入ったんだ!???
握り締めた拳が、脱力とともにほどかれた。
ナナナ
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