lucky seventh
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2006年07月09日(日) オーヴァー・ザ・レインボウ

あぁ、ダメだって 思ったの。

人を見た時ね

叩き潰さなきゃって咄嗟にそう思ったから


人がね ゴキブリに見えたの。

だからアタシはそれを駆除しなくちゃならないと思った。

アタシが安心して暮らすために、一匹残らず コ ロ シ テ ヤ ル







アタシはきっと 境界を越えてしまった。















シネシネシネシネ

最初に恐怖が浮かんだ。
目に映った瞬間、おぞましさが身体中を駆け巡り
とっさに逃げ出してしまいたくなった。

そして、その姿が物陰に隠れた
その次の瞬間、浮かんだのは これでもかという程の殺意だった。


他のどんなものでもここまで思うことはなかった。
生理的にうけつけない。
言葉にするなら、そんな簡単な一言で
それだけでは片付かない程の苛烈な激情だった。

殲滅せねばとささやく。
一匹居たら百匹いると思え。
その繁殖力目を見張るもの、抹殺しなければと
思い かられる。




そして、ある時
それが人と重なってしまった時、アタシは
途端にその恐ろしさに気付くも、もう遅かった。
アタシはもうすでにその中に群れることができなくってしまった。




そして、アタシはアタシ自身のおぞましさとか
アタシ自身への殺意とか、そんなどうしようもない感慨を
抱いてしまったのだ。










踏み越えてしまったものは何なんだろう?

踏み潰してしまったものは何なんだろう?













それは境界だったのか?
それは境目だったのか?



アタシは虹のその先へと越えて行き
アタシは虹の麓のその先へと 行く。

















あれが虹のように美しかったのなら
アタシは絶望ではなく 希望を抱けてたと言うのだろうか?


ナナナ

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