笑う笑うわが背の君よ。泣かないで、もうその涙をぬぐう手の持ち主は ここにはいないから…「安樹(アンジュ)さま」小さな小さな子どもは、いつだってそう呼びかければ微笑んでくれる彼女のことが好きだった。「梢寿丸(ショウジュマル)」