幼い少女が出会った
はじめての　友達。















のどかな街中にあるポケモンセンターの一角で、
そこを利用するトレーナーの只中に、一匹のポケモンがいた。
他のポケモン達はおのおのトレーナー達といるというのに
そのポケモンの近くだけにはそれらしいトレーナーもおらず
さまざまな視線がそのポケモンにそそがれているといのに
けれど、そのポケモンそんな視線もなんのその
時折うざったらしそうにそちらを向けばその鋭い視線と
えもいわれぬプレッシャーにそそくさと視線をそらす
その姿はまさに威風堂々としたものだった。

グルルル

喉をならし、いいかげんに待ちくたびれたとばかりに
口からボッと火を吐くと、人ごみの合間からユレル赤いリボンが見えた。
リボンの紐がひらひらっとゆれる。と
ひらひらとゆれるリボンが一直線に
ひらりひらりと飛んだ。

「だてしゃん！！」

赤いリボンを頭に付けた、小さな少女が
そのポケモンめがけて飛び込んできた。


















幼い少女が出会った
はじめての　友達。

それはずいぶん昔の話し、
それは、片目を怪我したヒトカゲとのはじまりのお話し。

ナナナ

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