![]() |
“もてキャラ”に学ぶ(2) - 2003年04月01日(火) 年代を問わず、女性に一番モテている男性有名人といえば、キムタクこと木村拓哉だろう。 彼の王座はここ十年近くも、まったくゆらぐということがない。 結婚しようが、子供がふたりも出来ようが、である。 しかし、しかしである。 彼ぐらい桁ハズれの人気があると、もう「ファン全員の共有物」であって、誰のものでもないという気がするね。 そういうのを嫌って、あえて超メジャーな人気者は無視、「わたしの占有物」的な男性タレントを探す女性も、一方では多い。 彼女たちは、キムタクのような爆発的な人気こそ出ないものの、ルックスもそこそこいけてて、コミカルな演技も出来、いい味を出している男性タレントを見つける嗅覚が非常に鋭い。 そういう「通」な彼女たちのおめがねにかなったオトコたちを、何人かあげてみよう。 たとえば、西村雅彦。 彼は「古畑任三郎」の今泉刑事役で当たりをとったが、いかにもドジで情けないキャラに徹したのがよかったようだ。 現実の西村さんは決して、ああいう「ダメオトコ」ではなく、むしろ相当な「スタイリスト」じゃないかと思うのだが、ミョーに人間臭い役に恵まれたことで、好感度が一気に上がったという気がする。 CFでは、田中麗奈の父親役などもやっているが、ああいう心配性で口うるさくお節介な父親をやらせると、実にハマるね。 いってみれば、配役の勝利。 彼はフツーの「好青年」役などやらないから、むしろ人気が出たとさえいえる。 それから、最近では、オダギリジョー。 国籍不明ふうの名前、ちょっとハーフっぽいルックス。 いわゆる「いいオトコ」の部類に入れてもよさそうな彼なのだが、わりと「くせ」のある役柄が得意のようだ。 坂口憲二だの、織田裕二あたりがお得意とする、万人向けの「好青年」タイプより、ちょっとおビョーキがかった、繊細なキャラクターが彼には似合う。 あるいは、妙に脳天気ではじけた役柄とか。 あと、ミッチーこと及川光博もその路線に近いな。 彼のもつ、正統派ハンサムとは違った、ちょっと妖しいムードは、当然、「好青年」の枠にはおさまりきらない。 どこか心にトラウマを隠し持つような、そんな陰のある青年を演じさせたほうが、しっくりと来る。 誰もが「あのひと、素敵ねえ」というタイプではないが、本人の持ち味と、「役」のキャラが見事にマッチすると、得がたい「味」がうまれるのである。 いってみれば「嗜好品」。 相当「クサイ」のであるが、ハマるとクセになる。 そういうキャラ受けするタレントをよーく観察して、あなた自身の演出にも役立ててみよう。 ...
|
![]() |
![]() |