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人間鑑定眼 - 2003年06月10日(火) 小ぢんまりとした居酒屋を経営している、知り合いの女性(40代)によると、 「イヤな客に多い職業ベスト3」は、 「ヤクザ」を除けば、 「警官」 「自衛官」 「教師」 だそうな。 理由はいたって明快。 「えらそうにふるまうから」 だという。 「"えらい"と、"えらそう"は、天地ほど違うからね。"えらそう"はホント、頭に来るだけ」 中にはひどいのもいて、勘定を払うことさえシブるのもいるとか。 店のほうから、「勘定なんかいつでもいいですよ」と言い出すのを待っているというのだ。 「もちろん、私はそんな無言の圧力なんか、無視しちゃいますけどね」 と彼女は笑う。 人間、職業柄なにがしかの「力」を持たされると、とたんに、 「自分はえらいのだ」 と勘違いするようになる。 その後ろ盾となっている「権力」のおかげで、偉そうに出来るのだということも忘れて。 これらの職業も、他人を「オイコラ」呼ばわりすることが多い。 警官や自衛官は市民を、教師は生徒・学生を見下し、その権利を封殺できると思いがちだ。 だから、仕事を離れたプライベートの場でも、自然とそういう態度がにじみでてくるのだ。 もちろん、それらの職業のひとがすべてそんなイヤな人間というわけではない、と彼女はいうのだが、 「でも、嫌いだなあと思っているお客に、職業をたずねたら、大抵そういう仕事をしているんですよね。偶然の一致とは思えないな」 職業がその人の「ひととなり」を形成する、ということは、あながち見当外れではない。 他人に頭を下げたことのない人間は、どこへ行っても自然と居丈高になる。 僕の周囲の人間について考えてみても、人に頭を下げる必要のない職業のヤツは、たいていタカビーでイヤな感じだ。 さすが居酒屋の女将、人間鑑定の眼は、実に確かだなと思った。 ...
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