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ドン・ファンの妻たちへ - 2003年07月02日(水) あなたの知り合いに、これから書くような生き方をしている男性がいたら、あなたはどう思うだろうか。 あるいは、それがあなたの父親であったり、恋人であったり、夫であったならば、あなたは彼を一体どういうふうに扱うだろうか。 以下に記すのは、決して他人事、絵空事ではなく、モテる男性と結婚した女性の多くが向き合わねばならない問題だと思う。 ひとりの男がいる。 見てくれはまあ、いいほうだ。 背は高め。顔もほどほどにハンサム。 つまり、たいていの女性なら、「付き合ってもいいかな」と思わせるだけの容姿なんである。 勤め先も有名どころ。年収もかなり高い。 そしてなにより彼は口が達者で、物怖じしない性格である。 仕事においてもそうだが、その手腕は女性に対して最も発揮される。 誠意よりも、ハッタリ。まごころよりも、スタンド・プレー。 それが彼の得意技。 そして世の中では、こんな男が、えてしてモテるものなのである。 独身時代の彼は、手当たり次第に女性を口説きまくり、ふたまた、みまた状態なんていつものことだった。 平気で自分の住まいに付き合っている女性を引きずり込んで、半同棲状態。 しかも、合い間に別の女性にも粉をかけて、同じく家に引きずり込んだりするのも、日常茶飯事。 そのうち、ふたりの女性が鉢合わせ、なんてことになり、修羅場が展開したりする。 でも、彼は決して懲りるということがなく、そういう状態を何度でも繰り返す。 そのうち彼は、女性のひとりとの間にたまたま子供が出来てしまったこともあって、ようやく年貢を納めて結婚。 しかし、結婚したからといって、浮気な彼の性格が変わったりなぞしない。 同じ社内だろうが、取引先だろうが、いい女を見つけると、まったく躊躇なく、すぐに口説く。 そのうち、彼のご乱行ぶりが奥方の耳にも伝わるようになり、夫婦関係は極めて険悪なものになっていく。 当然行きつく先は、おきまりの「別居」。 彼の方が、別に住まいを借りて、移ってしまい、愛人と暮らし始める。 妻に生活費は入れるが、まず自宅には帰らない。 で、それをいいことに、彼はさらにやりたい放題、し放題。 まったく反省の色なし。 自分が手をつけて、深い関係だった女性を、会社の後輩や取引先の営業担当のひとなどに、「紹介」という名の「押し売り」をしたり、会社の経費で飲み食いしたついでに、女性社員を口説き落とすなど、もう悪行三昧。 一方、奥さんもさるもので、このまま別れたら亭主のためにならないと思っているのだろう(自分の生活、子供の将来といった問題もあるが)、彼がいくらカネを積んで頼んでも別れようとしない。 あくまでも離婚せず、彼を自由に「泳がせる」かわり、可能な限りの金品で罪をあがなわせる。 これが、現在の彼女のやりかただ。 が、このままでは彼女はずっと不幸であることは間違いない。 もし、何度浮気がばれても反省することなく、妻を裏切って遊び続けるような夫を持ったら、あなたはどうするか。 おのれのプライドを守るため、すぐに縁を切るか。 あくまでも一度誓った愛を捨てずに、夫が改心するまで辛抱を重ねるか。 あるいは、自分も同様の不実を重ねて、復讐するか。 人一倍魅力的な男を獲得した女性は、しばらくは勝利者としての誇らしい気分にひたれるだろうが、そのうち、こういった葛藤と一生付き合わねばならないことを知る。 ドン・ファンの妻は、ハンパな覚悟ではつとまらないのである。 ...
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