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なかりせば……と詠んだ歌人の気持ちが良く分かる、と分かったような顔で呟いていたのですが、ここ数日でやっと蕾が綻び始めました。お花見の季節到来です。桜餅の季節も到来です。 桜餅、といえば。関西より関東へ引っ越して行った我が友人より、「こっちの桜餅はクレープ状のものばかりだ。つぶつぶした方が食べたい」というメールが届きました。よほど食べたかったんだろうなあとしみじみしつつ返信してみれば、そういえば私も今年はまだ関東風桜餅しか食べていなかったのでした。つぶつぶした方が食べたいです(伝染)。 有名な名所の桜も良いですが、「そこらへんに立っている」という風情の名も無き桜の方が、私は好きなようです。木々に詳しくない上、記憶力にもさほど自信のない私ゆえ、季節が過ぎてしまえば道端のどこに桜が植わっていたかなんていうことは綺麗さっぱり忘れてしまうので、毎年気付けば「そこらへんで咲いている」桜に遭遇することになります。そこらへんの桜を見るたび、本当に好きなんだねえと、いつか昔、その木々を植えたであろう人たちに思いを馳せたりもします。 人心地ついたので、そろそろ次の何かを書こうと思っているのですが、せっかくなので桜に因んだ話にしようかと、書きかけのファイルに小細工を加えております。しかし、さくらさくら……と唱えていると、執筆を放り出して散歩にでも出かけたい気分になってきますね。 ![]() ![]() ![]() ![]() |