日記帳




2006年05月29日(月) サイレンの空

帰り道、西の空がなんともいいようのない色に染まっていて、ここはひとつモノカキらしく情景描写などしてみなければ、と我が家の玄関口でしばし考え込んでおりました。
裸電球を灯した古い色硝子のような……とか、彼岸花の花びらを透かし見たような……とか、売れ残った飴細工のような……とか、どれもあまりぴんと来ない、と己の描写力に溜息をついたところで空腹に負けて、結局は「救急車のサイレンの色に似ている」というところに落ち着きました。それだけ、鬼気迫るというか、鮮やかというには穏やかでない色だった、ということです。恐らく。

日が長くなって嬉しいこの頃です。目が覚めた時外がすっきり明るければ、早起きもさほど苦ではない……ような気が、しないでもないような。





BACK NEXT 初日から日付順 最新 目次 入り口へ


ほたる