日記帳




2007年01月12日(金) 後ろ向きの教訓

後ろ向きに歩く人は不思議です。
何が不思議かと言えば、「後ろ向きに歩くこと」そのものではありません。誰かにぶつかったり、自分が転んだりする危険さえ避ければ、案外楽しいかもしれないのです。
確かに遭遇率としてはそれほど高くないですが、確率としては、クローバーの群生地で四つ葉を見つける程度の運だと思っていだければ近いかと思われます。ちなみに私は、四つ葉を見つけるのが得意です。特殊なセンサーが働くのです。京都市内を走る四つ葉タクシーは、これまでに二度目撃したことがあります。

閑話休題。
後ろ向きに歩く人は不思議だ、という話です。
後ろ向きに歩いている、ということはつまり、背中がこちらを向いているわです。背中がこちらを向いているということはすなわち、その人は自分から遠ざかって行くはずだと、ごく自然に予想されるということです。けれども、後ろ向きに歩く人の場合その予測は成り立ちません。なんと、こちらに向いた背中がぐんぐん近付いてくるのです。まるでだまし絵でも見ているかのように。まるでそこだけピンポイントに時間が巻き戻ってでもいるかのように。



真面目なことを書いてみようと心掛けたつもりが、冗談なんだか本気なんだかという文章になってしまいました。後ろ向きに颯爽と歩くのは思いの外難しい、というのが本日の教訓です。試してみれば、良く分かります。





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